「自分も来年は」大阪桐蔭の道産子2選手がアルプスで全力応援
■全国高校野球選手権大会 第5日(10日、甲子園)
▽1回戦 大阪桐蔭6-3旭大高
道内のリトルシニアで活躍し、大阪桐蔭に進学した横田春輝投手(2年)と北川睦捕手(1年)が、夏の甲子園1回戦で対戦した旭大高との一戦をスタンドから応援。羨望(せんぼう)のまなざしで先輩たちを見つめ、来年以降は激しいメンバー争いに打ち勝って自分たちも甲子園でプレーすることを思い描いた。
札幌新琴似シニア出身の横田「毎日、充実している」
中学時代はリトルシニアの札幌新琴似に所属し、大阪桐蔭に進んだ横田は18人のメンバーに入れず、今回はアルプススタンドでの応援に徹した。
同じ札幌新琴似で同学年の小林春輝(京都国際)や佐々木涼斗(札大谷)が甲子園に出場する姿も目にしたが、「出てるのはうらやましいけど、自分は大阪桐蔭のユニホームを着て甲子園に立つのが夢。それが早いか遅いかの問題。自分も来年は出場したい」と焦りはせず、次の大会にしっかりと照準を合わている。
実力は発展途上中だ。「レベルが高くて、うまくいかないことの方が多いけど、毎日、充実している」と話すように中学時代の球種は直球とカーブのみだったが、現在はカットボールやチェンジアップなど持ち球を4種類ほど増やし、直球は130キロ台後半を投げる。
秋からは新チームが始動。「明治神宮大会に出場し、先輩たちに負けないように連覇したい」。自らの夢は胸に秘め、今は甲子園のスタンドから先輩たちに拍手を送る。
北広島シニア出身の北川は西武・森の背中追う
中学時代は北広島リトルシニアに所属した北川は、憧れている西武・森友哉捕手の母校と知って大阪桐蔭に進んだ。「桐蔭じゃなかったらすぐ甲子園に来られなかったから、やっぱり来て良かった」とうなずいた。現在は右肩を負傷しているが、秋までには治して練習を再開させるつもりだ。偉大な先輩の背中を追い、「打てる捕手」を目指していく。