高校野球
「僕は絶対に甲子園で投げるんだ!」 旭大高エース・池田が小5からの夢叶え奮投
■全国高校野球選手権大会 第5日(10日、甲子園)
▽1回戦 旭大高3-6大阪桐蔭
強力打線相手に七回途中4失点
旭大高エース・池田翔哉投手(3年)が、憧れのマウンドで大阪桐蔭打線に対し奮投した。「相手は日本一なので、甘いところは絶対に打たれる。低めに投げることを徹底しました」。三回にバッテリーミスなどで2点を失ったが、その後は五回まで点を与えず試合をつくった。端場雅治監督(53)は「今までの中で何本かの指に入るくらいのピッチングだった」と、甲子園で躍動したエースの投球に目を細めた。
池田は小学5年の夏、所属した上富良野ジャガーズで「全日本都市対抗少年野球淡路島大会」(兵庫)で準優勝。そのまま甲子園へ行き、準々決勝の東海大相模と花咲徳栄戦を観戦した。当時は外野手だったが、「僕は絶対に甲子園で投げるんだ!」と、母・恵さん(50)に誓っていた。
その夢に高校最後の夏でたどり着いた池田。六、七回にはソロアーチを浴びて山保にマウンドを託した。「100点ですね。3年間で一番良かった」。思い残すことなく、甲子園を後にした。