ファイターズ
「めちゃくちゃうれしいでーす!」清水が人生初サヨナラ打
■日本ハム3ー2西武(11日、札幌ドーム)
前の打者・今川が申告敬遠で覚悟の一振り
人生初というサヨナラ打で、2試合連続の延長戦にけりをつけた。ヒーローとなった清水は今季初のお立ち台で「めちゃくちゃうれしいでーす!」と絶叫。チームメートから手荒い祝福を受け、「最高に気持ち良かったです」と声を弾ませた。
前の打者・今川が申告敬遠で歩かされ、延長十回2死一、二塁で迎えた打席。「今ちゃんが(本塁打を)打っていたので、俺(と勝負)やなあ」と覚悟していた。相手先発・松本から三遊間を抜く安打を放ち、二走の中島がサヨナラの生還。「卓さんがよく走ってくれたので、さすがだな」と感謝した。
2軍降格でも腐らず「野球人生におけるマイナスじゃなかった」
プロ8年目の今季は開幕直後の4月に2軍降格。「落ち込んでいるのを見せたら後輩たちもいい思いをしない」と、腐らず前向きに取り組んできた。7月中旬に再昇格を果たし「この3カ月は決して野球人生におけるマイナスじゃなかった」と思うことができた。
新型コロナの集団感染を乗り越えた後輩たちの姿に刺激を受けた。この日、母校の九州国際大付が甲子園で初戦を突破。大会前には同窓の後輩で育成1年目の柳川らとオリジナルTシャツを作ってプレゼントし「後輩が頑張っているので負けられない」と気合を入れていた。
女房役としても、プロ初先発となった鈴木を好リード。正捕手争いはまだまだ続く。清水がここから巻き返す。