高校野球
2022/08/12 23:45

札大谷新チーム始動!攻撃野球で目指すは夏春連続甲子園

室内練習場で打撃練習する札大谷の佐々木新主将

新主将は前チーム5番・捕手の佐々木に

 夏の甲子園に初出場した札大谷の新チームが12日から始動した。前チームで5番を任されていた佐々木涼斗捕手(2年)が新主将に就任。船尾隆広監督(51)はこれまで同様、攻撃重視の方針を表明した。秋は4年ぶり2度目の全道を制覇し、夏秋連覇に向けて、急ピッチで戦力を整えていく。また、甲子園1回戦の二松学舎大付戦で力投した左腕エースの森谷大誠投手(3年)は、関東の大学を志望していることが分かった。

4番候補最有力「常勝軍団にしていきたい」

 札大谷が道内では過去6校しか達成したことのない夏春連続甲子園出場へ挑む。5年前、少年野球の東16丁目フリッパーズで日本一にも輝いた佐々木は「秋の全道制覇は通過点。甲子園で勝つことを目標にやっていきます」と、再び全国の頂きを目指して戦っていく。

 佐々木は前チームの副主将だった。札大谷では2009年の創部から札大谷中の硬式野球部である札幌大谷シニア出身者が引き続き高校でも主将を務めることが多かった。高校から入学した佐々木としては予想外の知らせで、指名された際には一瞬、フリーズしたという。「小中で(主将)はやったことない。キャラ的に違うと思ったけど、選ばれたからにはチームをまとめて、常勝軍団にしていきたい」と誓いを立てた。

 新チームの4番候補最有力。攻撃重視を継承する方針も大歓迎だ。「森谷さんみたいなエースがいないので、打撃のチームをつくっていきたい」。追いかけられる立場となるこの秋。あと一歩で逃した甲子園1勝をつかむため、秋の陣も自慢のバットで打ち勝ってみせる。

船尾監督 佐々木に「一番大事なポジションで経験積ませたい」

 船尾監督は「(甲子園で)いい経験をさせてもらったので、全道を取りたいですね」と、2季連続の道大会制覇に意欲を見せた。佐々木の主将就任には「捕手という一番大事なポジションで経験を積ませたい。二人でチームをつくっていってほしい」と、サポートする副主将には喜井琉翔外野手(2年)を指名した。打線の主軸は佐々木に加え、秋に向けて遊撃から本来の三塁へ転向した樹神瑠生(2年)と鳴海健臣(2年)の3人。16日から10試合前後の練習試合で実戦感覚を養い、開幕に合わせていく。

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