コンサドーレ
2022/08/13 23:13

迫る降格圏… 札幌が最下位・神戸に痛恨0ー2 宮沢主将「危機感持ってやらなければ」

元日本代表DF酒井(手前右)と競り合うMF宮沢。ホームで最下位の神戸に敗れ、危機感をあらわにした

■札幌0ー2神戸(13日、札幌ドーム)

残り9戦、残留争い大混戦

 北海道コンサドーレ札幌は13日、ホームで最下位だった神戸と対戦し、0―2で敗れた。前半17分にはJ1通算得点歴代2位(161点)まであと1得点としていたFW興梠慎三(36)に、最大の決定機が訪れたが決めきれず。逆にミスから前半に2点を奪われた。後半の反撃もむなしく3戦ぶり無得点で今季初の連勝を逃した。J2降格圏との勝ち点差は13日時点で6。残り9試合、負けられない戦いが続く。

FW興梠が先制機決めきれず

 札幌ドームに訪れた2万人超のサポーターの前で、今季初の連勝を飾ることができなかった。

 前半17分、MF宮沢のワンタッチパスをFW小柏がエリア内で頭で落とし、興梠がシュートを放ったが枠の左。興梠は「決めなければいけなかった。決まっていれば試合展開は変わっていたかもしれない」と悔やんだ。

 0―0のまま迎えた同28分、札幌は自陣で左CBで出場したMF高嶺のパスを奪われ、ショートカウンターを食らって先制を許した。同ロスタイムにも相手のシュートが札幌DFに当たって入る不運な失点を重ねるなどツキに見放された。

 流れを変えるべく、後半は札幌ドームデビューとなるMFスパチョークら5選手を立て続けに投入。しかし、ゴールまでには至らず、無得点のまま試合は終了した。

 主将の宮沢は「パスの質が良くなかった。失点してからは焦りが出て、試合運びがうまくいかなかった。(大勝した)湘南戦の後、連勝したかった」と唇をかんだ。

今季いまだ連勝なし

 今季6勝を挙げている札幌だが、全て連勝につなげることができておらず、波に乗り切れていない。しかも最下位だった神戸に敗れたことで残留争いは混沌としてきた。宮沢も「今後は危機感を持ってやらなければいけない」と引き締める。

 それでもこの試合からは、鳥栖、C大阪、磐田と札幌ドームで4試合が続く。敵地に移動することなく、集中して立て直しを図ることができる。 韓国Kリーグ1部の水原から移籍したFW金健熙の合流も好材料だ。12日に来日し、神戸戦も視察。14日からはチーム練習にも参加する予定だ。いち早く溶け込み、新風を吹かせることに期待したい。

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