札幌FW金健熙が初練習 韓国A代表経験 期待の得点力で終盤の起爆剤へ
■14日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
早速ミニゲーム参加
北海道コンサドーレ札幌は14日、控え組がミニゲームなどを行い、韓国1部の水原三星から完全移籍で加入した、FW・金健熙(キム・ゴンヒ、27)が全体練習に初参加。ミニゲームでは2トップの位置に入ってプレーした。今年1月に韓国A代表にも選出された期待のストライカー。得失点差リーグワースト2位に沈む、得点力不足解消への期待がかかる。
連係、両足でのシュート、1対1に自信
プロ7年目で初の海外キャリアを札幌でスタートさせた金。「自分にとっていいチャンスと思って移籍を決めました。ディフェンスを背負った時のプレーや、連係、両足でシュートをできるのがストロングポイント。1対1も好き」と、万能ぶりをアピールした。
ミニゲームでは利き足ではない左足で豪快なボレーを決め、サポーターから拍手を浴びた。「試合は1カ月やっていないので、体力的にはまだまだ。日本のテクニカルなスタイルは、フィジカル中心の韓国のスタイルよりも好き。早く慣れてチームの力になりたい」と笑みを浮かべた。
元札幌戦士の助言も加入を後押しした。昨夏から、複数のJリーグクラブが水面下で接触。「その中でも札幌が積極的に話をくれた」と金。さらに韓国A代表の合宿では、20年途中まで札幌でプレーしたGK具聖潤(ク・ソンユン、28)から、「札幌のサッカーはすごいし、(ペトロビッチ)監督の下で成長したと聞きました。僕自身はどんな監督でも適応する力はあると思う」と、ミシャサッカーへの順応にも自信をのぞかせた。
「スシは毎日でもいい」札幌生活も歓迎
13日には札幌ドームで神戸戦を観戦。「素晴らしいスタジアム。途中の町並みも」と、お気に入り。水原三星に所属する元名古屋の斎藤学(32)や、川崎FなどJ4クラブにも所属した安柄俊(アン・ビョンジュン、32)から「札幌は暮らしやすい町ナンバーワンと聞いてましたが、その通り」。日本食も大好きで「スシは毎日でもいい」と食生活も心配なし。さらに4月に入籍した新妻も近々来日予定だという。
トップのポジションは、興梠や小柏、シャビエルらライバルは多数。それでも「1トップでも、昨日みたいに2トップでも全然問題なく出来ると思う」。海の向こうから来たストライカーが、上位進出を狙う終盤の起爆剤となる。