ファイターズ
決勝打含む3打点も…今川に笑顔なし「僕の技術不足です」 三回エンドラン空振りを猛省
■日本ハム8-3ロッテ(14日、ZOZOマリンスタジアム)
塁上で謝罪ポーズ「本当にすみませんでしたという思いで」
決勝打を放ったヒーローの今川優馬外野手(25)に笑顔はなかった。持ち前の明るさを封印。試合後は「うれしさよりホッとしましたし、本当たくさん申し訳ないなという、本当ごめんなさいって感じでした」と謝罪の言葉を並べた。
猛省したのは1-1の三回1死満塁で迎えた第2打席。ヒットエンドランのサインが出ていたが「風で吹き上がってきた」という4球目のカットボールを空振りし、三走の中島が挟殺プレーでアウトとなった。満塁での奇策に「出そうな雰囲気はあったので準備はしていました。僕の技術不足です」と悔やんだ。
2死二、三塁となり、「本当に死ぬ気で打ちにいきました」。続く5球目を捉え、左中間へ勝ち越しの2点二塁打。二塁上では両手を合わせて謝罪ポーズをつくり「本当にミスばっかりでチームに迷惑かけてばっかりだったので、本当にすみませんでしたという思いでやらせていただきました」と頭を下げた。
ミス取り返す一打もビッグボスは辛口「ダメです」
汚名返上の一打にも、新庄ビッグボスは辛口だった。ミスを取り返す形になったが「ダメです」とキッパリ。「エンドランでガチンと抜けて2点のイメージ。でも、あの空振りがあったから、もっと集中して左中間に打てたと思うようにしました」と振り返った。
今川は八回に貴重な追加点となる左犠飛をマーク。1試合3打点と打線をけん引したが、自身の立ち位置を重々理解している。
「やっぱり、ああいう緊迫した場面で、ボスのサインを実行できないとレギュラーは取れない。信頼もつかめないですし、打つだけじゃなくてサインもしっかりこなせるような選手にならないといけない」。酸いも甘いも味わい、道産子スラッガーはレギュラー奪取へ一歩ずつ進んでいく。