フィンランド発の注目スポーツ「モルック」北大サークルが18日から仏・世界大会へ
フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の世界大会(18日開幕、フランス・サモエンヌ)に、今年1月に発足した北大のサークル「レタラカムイチェプ」のメンバーが出場する。今回は交流のある熊本のチームと合同で「Salmon Bears(サーモンベアーズ)」を結成して出場。16日に北海道を出発し、初の大舞台へ向かう。
1月に発足「体力や技術いらない」手軽さ魅力
モルックは、お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢(40)がバラエティー番組で紹介し、世界大会にも出場したことで、にわかに人気を集めるスポーツとなった。
「レタラカムイチェプ」代表の若槻稜磨さん(29、北大教育学部大学院博士課程3年)は世界大会に向け「楽しみ。日本の方が競技志向が高い人が多く、戦術的に洗練されている。(展開的に)何が起きるか分からない部分もある。もしかしたら」と上位進出も視野に入れる。
日本協会のキャッチコピーは「あした、日本代表になれる」。今年1月にサークルを立ち上げると、登録数は現在で70人ほどになった。「最初から日本代表なんて良いですよね。体力や技術もいらないし」と、気軽なノリで始められるところも魅力の一つだという。
世界大会には日本から13チームがエントリー。開催地フランスと発祥のフィンランドを中心に160チーム以上が出場する。「勝ち負けよりも、世界大会に出た経験を持ち帰り、道内での普及活動に貢献したい」と意気込んだ。
◆モルックとは 1から12までの数字が書いてあるスキットルと呼ばれる木製のピンを3~4メートル離れたところからモルックと呼ばれる木製の棒を手で投げて倒す。スキットルを倒した本数が1本の場合はピンに書いてある数字が得点となり、複数の場合はその本数が得点となる。相手よりも先に50点を先取したら勝ちで、超えた場合は25点に減点。3回連続ミスをすると失格になる。