スポーツ総合
2022/08/18 23:30

夢は姉妹で頂上決戦 プロボウラー倉田萌・結が切磋琢磨 

姉妹女子プロボウラーの姉・倉田萌(右)と妹・結。夢は決勝戦での対決だ(撮影・西川禎之)

5月に妹・結がプロテスト合格

 倉田姉妹がボウリング界に新風を吹かせる―。サッポロオリンピアボウル所属の姉・倉田萌(25)の背中を追い、今年5月に妹の結(19)がプロテストに合格。北海道に誕生した姉妹プロボウラーは、トーナメントでの初優勝を目指しながら、いつの日か決勝戦での〝姉妹対決〟を夢見て互いに切磋琢磨している。

 倉田結がプロ入りしたことで、姉・萌と道産子姉妹プロボウラーとして躍進を誓っている。

 今年4、5月に東京と大阪で行われたプロテストに合格。1日12ゲームを計4日間投げ、アベレージ190以上をマークし、見事難関を突破した。

 昨年も受験したが、通常よりレーンのオイルの量を多く感じるなど、本領発揮できずに落選。「リベンジできて良かった。まだ出られる大会は少ないけど、出場する大会では優勝したい」とプロボウラー人生を歩み始めた。今年6月の新人戦では5位に入賞したが、来年の出場では優勝することを目標に掲げている。

 プロ7年目の姉・萌は大きなスイングから放たれるダイナミックな投球が持ち味で、女子の平均速度より約3キロほど速い24~25キロで投げる。「出場する大会は全て優勝を狙っている」と、プロ初優勝を虎視眈々と狙う。

週4日で共に練習 結「だいたい姉ちゃんに負けてる」

 姉・萌が所属するボウリング場で共に週4日ほど練習に励む。対戦すると「だいたい姉ちゃんに負けてる」と結は悔しさ混じりの笑顔を見せるが、本番では何とかして一矢報いるつもりでいる。

 2人にはかなえたい夢がある。トーナメント優勝決定戦を姉妹で戦うことだ。「北海道のファンの方々はいつも温かい応援や声援をくれるので、恩返ししたい」。姉妹による頂上対決で、最高に白熱した試合をファンに届けるつもりだ。
 

■プロフィール

倉田 萌 (くらた・もえ) 1996年10月25日生まれ、岩見沢市出身。両親の影響で小学4年時からボウリングを始め、中学生時代から千歳市内のボウリング教室に通う。岩農高2年の時に出場した日本ボウリング協会主催の新人選手権で準優勝。2015年にプロ入りを果たす。所属はサッポロオリンピアボウル。身長152センチ、右利き。22年アベレージは203.58。趣味はYouTube鑑賞。

倉田 結 (くらた・ゆう) 2002年12月9日生まれ、岩見沢市出身。小学3年から姉を追い、同じボウリング教室に通う。岩農高卒業後、21年にプロテストを受けるがかなわず、22年に念願のプロ入りを果たす。今年6月に開催されたスカイAカップ2022プロボウリングレディース新人戦で5位に入賞。無所属。身長163センチ、右利き。22年アベレージは209。趣味は漫画・アニメ鑑賞。

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