ファイターズ
2022/08/18 23:55

伊藤大海「10勝の壁がでかいな」八回途中2失点の熱投報われず 2桁勝利またお預け

八回に犠飛で2点目を献上し、交代を告げられた伊藤。マウンド上でうずくまり、悔しがる(撮影・桜田史宏)

■日本ハム1-2楽天(18日、札幌ドーム)

悔しさあらわ「先発として屈辱的な降り方」

 交代を告げられると、先発の伊藤大海投手(24)は、がっくりと膝に両手をつき、マウンドにしゃがみこんだ。1―1と同点に追いついてもらった直後の八回。1死一、三塁から島内に中犠飛を浴び、勝ち越し点を許したところで無念の降板となった。

 いつも以上に悔しさをあらわにした。試合後、「先発ピッチャーとしては屈辱的なマウンドの降り方なので。もちろん、野球は楽しいものではあるんですけど、命を懸けているということを分かってもらいたい。そういう姿を見せていくのも、プロ野球選手としてのプライドであったり意義だと思うので、ぶらさずにやっていきたい」と強い思いを明かした。

 八回途中4安打2失点(自責1)の力投むなしく8敗目。2年連続の2桁勝利到達はまたしてもお預けとなった。四回2死から島内にこの日初安打の二塁打を浴び、続く岡島の右中間三塁打で先制点を献上。1―1の八回は1死から鈴木大、浅村への連続四球と捕手・宇佐見の悪送球でピンチを広げ、ノーヒットで勝ち越しを許した。

ビッグボス「勝てる投手はあそこをポンポン抑える」

 新庄監督は「(直前に)同点に追い付いて、それは悔しいでしょ」と心境をおもんぱかりつつ「これから勝てるピッチャーになっていくためには、あそこをポンポンと抑えてリズム良く攻撃にもっていっての逆転。勝てる投手というのはそういうところができる」。先発ローテーションの柱を担う伊藤だからこそ、さらなる高みを求めた。

 ルーキーイヤーの昨季は6度はね返され、レギュラーシーズン最終戦で『10勝の壁』を乗り越えた。「点を取られたら負けるという、簡単な答えが出ている。改めて、10勝の壁がでかいなって思いました」。シーズンは残すところ1カ月半。伊藤大海なら、きっとマウンドで味わった悔しさを糧にできる。

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