《BIGBOSS VOICE》コリジョン認められず「そういう練習をすればいいんじゃないかな、こっちがね」
■日本ハム1-2楽天(18日、札幌ドーム)
―七回の松本剛のスクイズは2ランか
「バリバリ2ラン。弱いチームが強いチームに勝つのは、ああいう作戦をとって、2対1にしておかないと。なかなか勝てる相手ではないし。外国人投手じゃなかったら、2ランスクイズではなく、(通常の)スクイズにしていた。セカンドランナー(アルカンタラ)が…。サインねえ。ああいうところですね。あの2ランスクイズが決まっていたら、伊藤君はランナーが一塁に出た時点で代えていますからね。結果がこういう形になったということは、ダメだったと」
―(自ら、リプレー検証の末、コリジョンが認められなかった四回の攻撃について)
「コリジョン? あれはボールが来る前はライン(走路)から外れていて、ボールがそれたから、(捕手が走路に入っても)コリジョンが認められなかった。じゃあ、そういう(わざと送球をそらすような守備の)練習をすればいいんじゃないかな。こっちがね。ルールを味方にじゃないけど、そういう練習をしようかなと思いましたね」
―走者の近藤がぶつかっていたら…
「そうなんですよね。まあまあ、それは審判に聞いてください」
―17日は今川の幻の三塁打(打球がフェンスと芝の間に挟まり、エンタイトル二塁打)もあり、ツキがない
「そういう時もありますからね。逆に向こうがそういうケースでうちが点数入る時もある」
―清宮を三塁でスタメン起用。以前から試したかったか
「そう。いつもノックを受けているし、きのうも無難にさばいて、送球もいい。いつもファーストの動きでたまに落としたりするんですけど、サードの動きの方が合うんじゃないかなと思って。ジェイ(野村)も(一塁で)エラーしないしね。送球はいいんですよね、清宮君。ゲッツーがどうかな、というところぐらい。それは経験していけば」
―野村も捕手をやりはじめているが
「捕手? あれはちょっと待ってください」
―清宮は今後、三塁でも起用していくのか
「使っていきたいですね。あした(19日)も。セーフティーバントの処理とか、どれぐらいの動きができるのか。意外と走らせたら速いんですよね。エラーした後の気持ちの面の強さはどうかな。野村君の場合はそれがちょっと、打撃にも影響してくるタイプだから。タイプも見極めたいというか、エラーしても次にいいプレーをできるタイプなのかな、というのは見てみたいですよね。でも、なかなか飛んでいかん。それでいいんだけど」
―アルカンタラの2ランスクイズはサインが伝わっていなかったか
「いや、もう2ランスクイズのサインが出た時点でサードランナーより、速くというか、ピッチャー見えないんだから、早めに(スタートを)切って。映像を見たらサードの手前で緩めていたので、分かっていなかったと思う。来年、日本でプレーしたかったら、そういうところをしっかりしてもらわないと。いい選手なんですから。足も速いし」
―七回の打席でもミスがあった
「エンドランのミス。多いけど、気持ちも分かる。(サインが)多すぎる。減らすことはもうできないからね。来年はたぶん、あと6個くらい増えるから。サインはトータルで37個。大変だわ。でもね、そうやっていかないと勝てないから。いいバッターでもそんなに打てないんだから、動かして迷わせてぐちゃぐちゃにして」
―(自ら)
「(夏の甲子園の)大阪桐蔭の試合は見ました?」
―トリプルプレーがあった
「あれはいい作戦。バントシフトを敷いていて、ああなりましたけど、一、二塁で盗塁をして、たぶん彼(大阪桐蔭の打者)はピッチャーと(野手と)の間に強くいったんじゃないかなと。普通のバントではなかった。押していたので。(メモするポーズ)大好き、ああいうの。トリプルプレーになりましたけど、あれ成功したら作戦成功ですからね。たまたまミスしただけ。ああいう高校生とかの試合を見ていたらすごいメモすることが多い」
―よくテレビ観戦するのか
「見ます。見ます。プロだから、それをしたら恥ずかしいとか、僕にはない。参考になるところは少年野球だろうが、中学校の野球だろうが。プロとして実力があるんだから、そういうプレーもしっかり練習すればできると思う。こういうところで、プロ野球を変えたいですね」