■日本ハム１－５ソフトバンク（２１日、ペイペイドーム）

鷹に３タテ食らい借金２２

　新型コロナや故障で互いに主力を欠いているが、展開は一方的だった。日本ハムは４被弾で５点を失い、打線は犠飛の１点どまり。ソフトバンク投手陣を崩せず、１２三振を喫した。

　今カード初スタメンだった野村勇に二塁打１本と２本のアーチを浴びた。新庄剛志監督（５０）は潔く負けを認め「６連勝後の３連敗。やられましたね。層が厚い。レギュラーの選手がいなくなっても。野村勇君、足も速いしね」と、相手のドラ４ルーキーを称賛した。

　登板１６試合で被本塁打５本だった先発の加藤がこの試合だけで３本、スタンドに放り込まれた。大きな誤算だったが、指揮官は「今までほとんど完璧に近い投球をしてくれた。そういう時もありますよ」とかばった。

　今季３度目の６連敗で、借金はワースト「２２」まで膨らんだ。ただ、勝敗や順位はもう関係ない。新庄監督は「試合でしかできない練習がいっぱいある」と割り切り、さまざまな作戦や起用法を積極的に試すつもりだ。本当の勝負は先にある。今は屈辱を甘んじて受け入れ、来季以降の布石を打ち続ける。