ファイターズ
2022/08/21 23:50

《岩本勉のガン流F論》3被弾の加藤 次回登板で修正能力見せて

3本塁打を浴び、7回4失点した先発の加藤

■日本ハム1-5ソフトバンク(21日、ペイペイドーム)

ファイターズらしく、粘っこい、コクのある試合が見たい

 一言でいうとファイターズの〝味〟がしない試合だった。全て本塁打の失点で4被弾5失点。打たれたバッテリーは大猛省しなければならない内容だった。

 先発の加藤は、前回登板の復帰戦で試合勘が落ちていないことを示した。たとえ直球のキレが悪くても、要所を締める投球でロッテ打線を抑えた。しかし日本ハムに連敗していたソフトバンクは、その試合から傾向と対策を入念に練り、狙いをはっきりとさせていた。

 決してホームランバッターではない打者に2被弾。彼が序盤から迷い無くバットを振っていたことや、ほかの打者も打ちあぐねが少なかったことからもそれは明白だ。加藤としては、次の一手を持っていてほしかった。

 一発を避けるためには、丁寧に低めをつくことに加え、打者のツボを避ける投球が求められる。次回登板は「やっぱり加藤は頼りになる」という修正能力に期待したい。

 前日は上沢に100球を投げさせ、加藤には3発を浴びても七回まで登板させた。新庄監督は奥歯をかみしめながら、来季への構想を固め、秘策を模索していたことだろう。今後も何かしらの目的は持って試合に臨んでほしい。勝っても負けても、味のしない試合はつまらない。このような状況になってもファイターズらしく、粘っこい、コクのある試合が見たい。(本紙評論家)

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