■日本ハム４ー５オリックス（２４日、帯広）

打率は.３５８　初のタイトルへ残り２９試合

　手負いの状態でも、巧みなバットコントロールは健在だ。打率リーグ１位を快走している松本剛が適時打を含む２安打を放った。復帰後４度目のマルチ安打をマークし、打率は.３５８まで上昇。リーグ２位のオリックス吉田正（.３１５）を突き放した。

　四回２死一、三塁。オリックスの竹安が初球に投じた真っすぐを中前にはじき返した。六回にはしぶとく三遊間を破り、帯広のファンの前で快音を響かせた。「『帯広のファンの皆さまに勝利を届けたいです』と（帯広に）来られなかった上沢が言ってました！」と、先発調整のため札幌で残留練習を行っている上沢の思いを伝えた。

　惜しくも逆転負けを喫し、年に１度の道東シリーズは１敗１分けに終わった。しかし、新生ファイターズの中で立ち位置を確立した打撃技術を披露した。残り２９試合、初の首位打者獲りに向けて、ラストスパートをかける。