「成長期止まって反抗期かな」3年ぶり8連敗にビッグボス喝!
■日本ハム0ー10ソフトバンク(26日、札幌ドーム)
主力を多く欠いた相手に、ほぼ無抵抗
悲しみや怒りは通り越していたのかもしれない。前向きな要素を探すことさえ難しい0―10の完敗。試合後、報道陣の前に姿を現した新庄剛志監督(50)は小さく首をひねり「成長期、止まっているね。反抗期かな。グレ始めたね」とジョークを交えた独特の言い回しで、失望感をにじませた。
ほぼ無抵抗のまま、2019年9月4日以来3年ぶりの8連敗を喫した。ソフトバンクは新型コロナウイルスにより、柳田、周東、中村晃ら多くの主力を欠いていたが、一方的に叩きのめされた。
多い守備のミス「エラーが多いと勝てない」
24日のオリックス戦(帯広)で3失策していた守備が再び乱れた。2点を失った後の二回1死一、三塁。相手のスクイズを外しながら、捕手の宇佐見が三塁へ悪送球。重たすぎる3点目を献上した。ベンチで険しい表情を見せた新庄監督は「内野のああいうミスはピッチャーもガクっとくるだろうし。バッティングなしにしようかな、(試合前の)練習。キャッチボールですからね。いかに落ち着いてプレーをするか」と基本に立ち返ることを求めた。
この日、2軍から昇格してきたばかりの石井は三塁で即スタメン出場もボールが手に付かず、2失策。堅実な守備で投手を助けたソフトバンクとは対照的だった。指揮官は「ミスが多いですね。慣れないポジションでも、そんなに難しいゴロじゃないと思うし。やっぱり焦りというか…。エラーが多いと勝てないですよね」と落胆した。
連敗は止まらず、借金は「24」まで膨らんだ。実績、経験の少ない若手を中心にレギュラーを目指し、必死に戦ってきたが、シーズン最終盤を迎えて息切れ状態に入っている。ビッグボスは危機感を募らせ、こう予告した。「申し訳ないですよね。最近。点差が開いて。八回でも残ってくれているファンのみんながいる。喝を何かで入れて、面白い試合を見せたいと思います」。残り28試合を決してムダな時間にはしない。