ファイターズ
2022/08/28 23:00

快挙の翌日 反動の完敗も新庄BIGBOSS「収穫あり」

千賀ら若鷹軍団の投手陣を攻略できずに無得点で完敗。前日の勢いを持続できず、BIGBOSSもこの表情…(撮影・松本奈央)

■日本ハム0-6ソフトバンク(28日、札幌ドーム)

 日本ハムは28日、札幌ドームでソフトバンクと対戦し、0―6で完敗。今季17度目の0封負けを喫し、借金は再び今シーズン最多タイの「24」となった。先発した加藤貴之投手(30)が6回1/3を投げて5失点と打ち込まれ、6敗目(5勝)。打線は若鷹軍団の先発・千賀滉大投手(29)の前に6回4安打無得点と沈黙し、リリーフ陣も攻略できなかった。

相手エース千賀の前に打線沈黙 17度目の0封負け

 ノーヒットノーランに沸いたチームの勢いは、ソフトバンクのエース千賀にそがれた。不振の清宮をスタメンから外すなど、打線をテコ入れしたが、実らず。三振の山を築かれ、今カード2度目の0封負けを喫した。

 球界を代表する剛腕にどこまで食らいつけるのか―。成長度合いを測る格好の相手だったが、攻略は難しかった。160キロに迫る直球と落差の大きなフォークに苦戦。1点を追った四回に近藤が右越え二塁打を放ち、1死後に古川裕が中前打も近藤は本塁憤死。見せ場はここだけだった。

「古川(裕)君がお手本のようなバッティングしてくれました」

 表情を変えず、ゲームセットの瞬間を見届けた新庄監督は「千賀君はさすがでしたね! なかなか打てない中、古川(裕)君がお手本のようなバッティングをしてくれました。収穫あり!」と広報を通じて明るく伝言を残した。

 3連戦を通じて首位と最下位のコントラストがはっきりと表れた。日本ハムの得点は2戦目の「2」だけ。ソフトバンクは、27日こそ無安打だったが、残り2試合は2桁安打で大量点を挙げた。コロナで柳田、周東らを欠いても、穴を埋める戦力を保持している。

 金子野手総合兼打撃コーチは貧打解消のポイントとして「原点に返ってまず出塁すること」と指摘した。続けて「試合を動かすためにどう工夫するか。三振もありますが、四球まで行きついている若い打者も出てきている。四球出塁は大きいと知ってほしいし、粘り強くですね」と訴えた。

5位ロッテとは10ゲーム差に

 借金は膨らみ、5位のロッテと10ゲーム差がついている。残り26試合。ビッグボスが求める理想にどこまで近づけるか、真価が問われる。

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