ファイターズ
2022/08/31 23:30

30日自打球がけがの功名? 松本剛がマルチ&3打点で4番の仕事全う

一回の先制打に続き、七回にも2死二塁から左前適時打を放ち、ガッツポーズする松本。4の2、3打点と4番の仕事を全うした(撮影・富田茂樹)

■日本ハム4-2西武(31日、ベルーナドーム)

一回先制の2点二塁打に七回貴重な追加点

 きっちりと4番の働きを全うした。4試合連続で「4番・DH」に座った松本剛外野手(29)が2本の適時打を放ち、3打点をマーク。チームを白星に導いた。まずは一回1死一、二塁から三塁線を破る2点二塁打で先制点を生み出すと、1点勝ち越した直後の2死二塁では左前適時打。卓越したミート力で打線をけん引した。

 30日の試合ではヒヤリとする場面があった。六回の第3打席、カウント1―1から振り抜いた打球が左膝付近に直撃した。骨折した箇所でもあったため、周囲は肝を冷やしたが、万全の備えが功を奏した。

 自ら取り寄せた「膝ガード」だ。インターネット通販サイトの「Amazon」から5000円程度で購入した。元々はエルボーガードだが、膝の形で型どりし、装着している。松本剛も「さまさまです。感謝しましたもん。本当に良かったです。『Amazon』に感謝です。届くのが早い。頼んだら翌日に届けてくれるので」と笑った。

 そして、けがの功名なのか、その打席は三振に倒れたが、逆に「自打球の打席ぐらいからですかね。(ボールの)見え方の感じがちょっと良いなと思った。それが(31日に)ヒットという形になってくれて、すごい良かった」と、打席内での感覚が研ぎ澄まされた。

西武・山川に〝取材〟「いろいろ詳しく話してくれた」

 情報収集にも貪欲だ。この日の練習前には西武の主砲・山川に〝取材〟を敢行。ここまでリーグトップ独走の37本塁打を記録する大砲から打席内での思考を聞いた。「本当に素晴らしいバッター。いろいろ詳しく話してくれた。そこはちょっと言えないです」と詳細は明かさなかったが、「深く考えているけど、シンプルに(打席に)立っているなっていうのはすごい感じた」と、また一つ、上のレベルに行くためのヒントを得たようだ。

 体が万全ではない中でも、安打を量産する姿はまさに打撃職人。しかし、松本剛にとって打つだけではおもしろくない。試合後の取材では「早く守備に就きたい」という言葉を3度も口にした。背番号12が打って、走って、守る姿を披露するまで、もう少しの辛抱だ。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい