《BIGBOSS VOICE》清宮の走塁「なかなかやるやん。びっくりしたわ(笑)」
■日本ハム4-2西武(31日、ベルーナドーム)
―(試合後、自ら)
「野村(克也)監督、この(バックネット裏の急で長い)階段、上ってきてたのかな。上ってきてないな。(階段のないセンター方向を指さして)あっち行ってたと思う(笑)」
―(続けて、自ら)
「惜しいね、根本君は。あそこ(五回)を何とか抑えてくれたらね。もっとこっちも、成長しましたねぇーってなるんですけどね」
―エラーがあった
「ねぇ。エラー多いし。ピッチャーはガクンとくるしね。でも、これも経験させてね、やっていくしかない。練習どうこうじゃないと思うんですけどね。精神的な力みが出るという。『来た』っていうふうに守っているのか、守ってて、『来るな』って守っているのか。こっち飛んで来いって守っているのか。飛んで来いって守っていれば良いプレーにつながると思うし。やっぱり守備の得意な選手というのは全部、俺のところに飛んで来いっていう気持ちになっていると思うし」
―松本剛が3打点
「まあまあ足の状態もだいぶ良くなって。今日もスライディングを練習の時に見せてもらった。まあ、順調に早く回復して。残りの10試合ぐらいは、たぶん本人も守りたいと思うから。本人が守れますってなったら、守らせた方がね。もしかしたら首位打者獲れて、守ってベストナインとかの賞を獲れるようなら獲らせてあげたいし。それはちょっとわかんないんだけど。可能性はゼロでもないと思う」
―清宮の失策時のチャージは問題ないか。石井も待って失策だった
「それは打球によるんですよ。俺は攻めてほしいタイプ。攻めてほしいけど、引くとこは引くっていうね。難しいんですけど。アンツーカーのところでしょ。アンツーカーのところは難しいから、アンツーカーに入ったら待って取るとか。今日の谷内君のダブルプレー、ワンバウンドになったところも、あれは攻めなくていいと思う。その辺の、よくいう野球センスというか。ただただボールを取るというのじゃなく、工夫はやっていかないといけないかなと思いますね」
―清宮の三塁からの生還が速かった
「あれは良かった。むちゃくちゃ良かった。見づらいと思うでしょ。角度的に。たまにすごい走塁ミスするんだけど、今日はお前なかなかやるやんって。びっくりしたわって(笑)。たぶんコーチャーはストップって言ったと思う。ただ反応で、行けたんじゃないですか(笑)。あの1点、めちゃくちゃデカいっすよ」
―四回、今川の打席の前に耳打ちして、そのあとヒットが出た
「あれは、真っすぐ見逃し三振していいから、変化球だけ打ちなさいって言ったら、2球目(の直球)めちゃくちゃファウル打ちやがって。変化球だけ狙いなさいって言ったでしょって。でも本人は、ボス、変化球ヒット打ちましたよって思っていたと思う」
―変化球の方が合うのか
「違う違う。今川君に対して、チェンジアップ、フォークを低めに集められてた。木村君が初回に真っすぐをヒット打ってから変化球の攻め方になっていたから、これはもう今川君みたいなバッターには変化球しかないと。案の定、三振した。変化球を待っていれば、あそこの低めのボールって(バットが)止まるんですよ。で、(四回に)打ったから、ビックリした。ああやって変化球をセンター前に打つ。ああいう感覚はね、一回打ったらつかめてくる」
―終わってみれば先発全員出塁
「そういうの、あんまり関係ない。そういう日もあります」
―打順固定は
「できないっすね。俺の悪い所は、先発メンバーじゃない選手を使ってあげたいっていう優しさがあるから、その辺は良くないなとは自分では思うけど。まあまあ、こういう状況だから、何とかグラウンドで3試合に1回とか。2試合目くらいでベンチに座っている選手に『あした行くよ』っていう声を掛けていました」
―それが木村、谷内
「そうそうそう。あした行くよって。で、打ってくれたらまたあしたも行くよって。打ったらベンチにいる選手って納得するし。今年はね。今年に関してはね。選手としてはありがたい。俺たちの時代はそういうのなかったから。1シーズン固定でケガしたら代わるくらいで、頼む、ケガしてくれっていう感じに控えの選手は思っていたから。俺はなったことないけど。それでモノにしてほしいっていう気持ちで使っているけど、なかなかモノにできていない選手は歯がゆいし。自分たちも歯がゆいだろうし。優しさは今年だけなんで」