ファイターズ
2022/09/01 00:10

「僕の季節です」〝夏男〟吉田輝星が完璧救援で今季2勝目

2番手で登板し今季2勝目を挙げた吉田

■日本ハム4ー2西武(31日、ベルーナドーム)

8月絶好調!計10回1/3投げ失点わずか「1」

 8月最後の試合で〝夏男〟ぶりを発揮した。2―2の六回から2番手で救援登板した吉田輝星投手(21)が、3者凡退に抑え流れを引き寄せた。

 「勝ち越しの流れをしっかりつくれるようなピッチングができたらいい」とマウンドへ上がり、テンポ良く3人でピシャリ。その直後の七回、味方が2点を入れ、5月18日のオリックス戦以来となる今季2勝目が転がり込んできた。

 勝利後恒例の一丁締めでは、円陣の中心であいさつ。「中継ぎでできると思わなかったので、ちょっと気持ち良かった」と喜びつつ「勝ち投手と分かっていたら(言葉を)もうちょい考えたんですけど…。ナイスゲームでしたみたいな、普通のことしか言えなかった」と悔しがった。

 8月は9試合、10回1/3に登板して、失点はわずか「1」。8月10日の西武戦から7試合連続無失点を継続中だ。2018年夏の甲子園で「金農旋風」を巻き起こしたヒーローは「夏ですから。夏は僕の季節です」とニンマリ。暑さに加えて、疲労も蓄積する時期だが「やっぱり、つらい方がいい」と豪快に笑う。

金農時代の代名詞「侍ポーズ」解禁狙う

 プロ4年目の今季は中継ぎで経験を積み、この日で節目の40試合登板に到達。さらなる飛躍が期待される来季に向けて、野望がある。金足農高時代に代名詞となった、刀を抜くルーティン「侍ポーズ」の解禁だ。

 聖地甲子園で公式戦初登板となった今年6月の阪神戦で披露する計画を温めていたが「阪神ファンが俺に全く興味なかった。絶対、見ていないと思ってやめた」と断念。「やっぱり、オールスターですね」と、年に1度の祭典で〝シャキーンポーズ〟を決めることを狙っている。

 一流選手の仲間入りに向けて、この日はチームの勝利に貢献し、勝利球を「(石川)直さんからゲットしました」。今季初勝利のボールはまさかの紛失ハプニングに見舞われたそうで「今回はバッグの分かる場所にしまっておきました。ボール集め、頑張ります」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 シーズンは残り1カ月。チームに流れを呼び込むピッチングで、白星コレクションを増やしていく。

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