ミシャ進退懸ける J1残留へ不退転の覚悟 2日C大阪戦
■1日、札幌ドーム
ミシャが進退を懸けてJ1残留に導く―。北海道コンサドーレ札幌は、2日にC大阪とホームで対戦する。残留争いに巻き込まれている札幌は、残り8試合でJ2自動降格圏の17位・神戸と勝ち点4差の14位。札幌ドームで前日練習を行ったミハイロ・ペトロビッチ監督(64)は、クラブが自身の今季続投を表明したことにも触れ、その胸中を告白。チーム一丸でJ1残留を決めるべく、進退を懸けて最後まで戦うことを誓った。
降格圏17位の神戸と勝ち点4差の14位「サッカーは結果が全て」
ペトロビッチ監督は試合前日でも激しく、チームを鼓舞するように最終調整を行った。練習後は、8月28日にクラブのホームページ上で「サポーターの皆さまへ」と題し、三上大勝代表取締役GM(50)が監督の今季続投を表明した件について、その胸中を明かした。
「三上GMからそういったコメントをもらった事については栄誉なことであり、互いに信頼し合って仕事ができているという事。うれしく思っている。ただ、知っておいてほしいのは、こういう表明をした2日後に解雇されることは日常的にあること」。この世界の厳しさも理解した上で、J1残留に向かって最後までクラブ、サポーターとともに一丸となって戦っていく覚悟を示した。
就任5年目「自分の置かれている状況は理解している」
今季で就任5年目。自身の進退を懸ける決意も明らかにした。「サッカーは結果が全て。私自身がしっかりチームを残留させるという仕事をしなければならない。自分の仕事ができていない、または監督として力を発揮できなければ、クビになることもあるし、自らクラブを去ることもある」
今季は負傷者の続出に頭を悩ませた。故障から戻っても、また違う選手が負傷離脱するという負の連鎖が続いた。今週も主将のMF宮沢や、攻撃のキーマンであるFW小柏が全体練習に合流できておらず、C大阪戦のメンバーから外れる事が濃厚な状況。それでも今いる選手を100%信じ、勝利へ導くための最大限の仕事に集中していく。
指揮官は「自分の置かれている状況は理解している。やるべきことも分かっている」と自らに言い聞かせるように話した。攻撃的で魅力的なサッカーでの勝利が一番だが、まずはどんなサッカーでも、しっかりと勝ち点を上積みし、J1残留を決定させることが先決だ。進退を懸けたミシャが不退転の覚悟を持ち、残留を争う戦いに臨む。