■札幌２－１Ｃ大阪（２日、札幌ドーム）

　北海道コンサドーレ札幌は２日、ホームでＣ大阪と対戦し、２―１で逆転勝ちした。後半に先制点を許すも、同４１分にＦＷ金健熙（２７）のＪリーグ初ゴールで同点に追いつき、さらに試合終了間際の後半ロスタイム４分にＭＦ青木亮太（２６）が値千金のゴールで逆転した。チームは３試合ぶりの勝利でＪ１残留争いから一つ抜け出す貴重な勝ち点３をつかみ、順位を１２位に上げた。

先制点献上もサポーターの声援に応えた

　大逆転劇を見せた！　Ｊ１残留を懸け、絶対に落とせない一戦に臨んだ札幌。前半は幾度もシュート機会をつくりだすが、枠内には決められない。逆にパスがつながらず、ショートカウンターを食らうなどヒヤリとする場面が多く見られる展開となった。

　サポーターの声援も後押しとなり、なんとかスコアレスで前半を折り返した札幌は、均衡を破るべく、後半からＦＷ金健熙とＭＦ青木を投入。しかし、後半３３分に先制点を許し、Ｃ大阪に試合を動かされた。

金健熙「気持ち良かった」　青木「感覚で打った」

　ため息に包まれた札幌ドームだったが、後半４１分、ＭＦシャビエルが左サイドからボールを持ち上がり、ペナルティーエリア中央にクロス。ゴール前に走り込んだ金が頭で合わせてゴール左上に押し込み同点に追いついた。金は自身Ｊリーグ初ゴールに「気持ち良かった。シャビエルから良いボールがくると思っていた」と笑顔を見せた。

　札幌ドームのボルテージは一気に最高潮になった。さらに試合終了間際、相手ボールを奪い、カウンターを仕掛ける。ＭＦスパチョークがエリア内左から中央のマイナス方向にパス。受け取った青木が右足を振り抜きゴール左に突き刺した。「感覚で打った。チェック（スパチョーク）がよくパスをくれた」と値千金のゴールとチームの勝利を喜んだ。

　絶対に落とせない試合で勝利し、貴重な勝ち点３をつかみ取った札幌。２日時点で順位を２つあげ１２位となった。次節は最下位の磐田をホームに迎える。勢いこのまま今季初の連勝を狙う。