札工高・和田監督との絆で実現「先輩のお願いは断れませんよ（笑）」

　ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリスト、元ＷＢＡ世界ミドル級スーパー王者の村田諒太（３６）らが講師として招かれた札幌ボクシング協会競技力強化練習会が３日、南幌町環境改善センターで行われた。

　２０１９年以来の練習会となった村田はジュニアから成年まで２５０人の参加者に４時間に渡り指導。「北海道はレベルが高いですね。人数も多く参加していただき活気を感じました」と話す。

進退「近いうちに発表します」

　札工高の和田亮一監督との絆から生まれた練習会。東洋大ボクシング部では和田氏の１年後輩で２人とも主将を経験。１年時に全日本選手権で優勝し、大学の練習を軽視しがちだったが、和田氏の「リーグ戦で優勝したい。練習に参加してくれ」と熱心に説かれ、心を入れ替えた。「先輩のおかげで勝ち負け以上に大事な、つながりを持てた。先輩のお願いは断れませんよ（笑）」と格安のギャラでの来道だ。

　１日付でＷＢＡミドル級２位にランクされた。進退はいまだ保留だが「待たせるものじゃないし、近いうちに発表します」。言葉を濁したが、北の地で良い汗をかき新たな道への気分転換になったはずだ。