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男子テニス内山 世界ランク100位以内復帰で地元に夢与える
札幌出身でシングルス世界ランキング最高78位のプロテニスプレーヤー・内山靖崇(30、積水化学工業)が3日、札幌市内で自身が主催する大会「Uchiyama Cup2022」の関連イベントとして、親子向けテニス体験会とクリニックを開いた。また、内山は12日からアメリカで行われるATPチャレンジャーに出場し、優勝を目指す。
「これを機にテニスをもっと好きになってほしい」
内山は2~56歳の参加者25人とテニスを通じて交流を図った。「エネルギーをもらった。これを機にテニスをもっと好きになってほしい」と汗を拭った。
自身がテニスに熱中し始めたのは小学時で、現在、内山のメインコーチを務める増田健太郎(51)の現役時に開かれた体験会参加がきっかけだった。「今度は自分が子どもたちにきっかけを与える番。参加者からUchiyama Cupの優勝者が出たら最高」と親子向けのテニス体験会を開いた背景を語る。昨年は1大会(1WEEK)のみだったが、今年は2大会(2WEEK)にグレードアップ。将来的には国内での5大会を目指す。
テニスクリニックではジュニアから一般の経験者向けに直接指導した。試合形式の練習も行い、内山から繰り出された本番さながらのサーブを受けた参加者はその速度に目を輝かせた。
「エネルギーもらった」渡米し12日開幕ATPチャレンジャー出場
内山自身はアメリカに渡り、12日から開催されるATPチャレンジャーに出場する。3月中旬に痛めた左ふくらはぎは回復し、問題なさそうだ。「北海道のテニスプレーヤーと触れ合って、エネルギーをもらった。良いパフォーマンスをし、直接結果につなげたい」と247位(3日時点)まで落ちた自身のランキングを100位以内まで上げ、自己最高位も視野に入れる。内山は地元札幌の子どもたちに夢を与え続ける。