ファイターズ
谷内が3番抜てきに応え先制2点二塁打! 守備固めのスーパーサブからレギュラーへ
■日本ハム8-2楽天(4日、楽天生命パーク)
前回3番無安打に「きょうやらないと一生ないと思った」
打って守って大暴れだ。ベテランの谷内亮太内野手(31)が今季2度目の3番抜てきに応えた。三回に楽天先発の早川から右中間を破る先制の2点二塁打。中軸の役割をきっちり果たし「先月、1度だけ3番があったんですけどノーヒットだったので、きょうやらないと一生ないと思った。何とかヒットが出て良かったです」と声を弾ませた。
新庄監督の読みは的中した。データと感覚に基づいてオーダーを決めたが「打ったね。3番起用。何か打つ気がしたんですよね。左ピッチャーだったし」としてやったり。加えて「加藤君はセカンドゴロが多い」と予測し、遊撃や三塁ではなく、二塁の守備に就かせたこともハマった。
二塁起用ハマった 本領発揮のダイビングキャッチ
六回無死。谷内は楽天・西川の一、二塁間のゴロをダイビングキャッチすると、体勢を崩しながらも素早く一塁へワンバウンド送球。間一髪でアウトにした。「もう間に合わないと思って飛んだら、(球がグラブに)入っていた。自分でもびっくりして慌ててボールを出した」と笑ったが、名手の本領発揮だった。
昨季はキャリアハイの106試合に出場。スタメンは9試合で、97試合が守備固めなどの途中出場だった。内野4ポジションを高いレベルで任される貴重な人材で、首脳陣から重宝されていた。
ただ、今季は「守備のスペシャリスト」の肩書を、良い意味で裏切っている。先発出場がすでに25試合。大事な場面での一打が光る。「試合で重要なポイントが絶対にあると思う。そういうところで仕事ができる選手になりたい」。スーパーサブからレギュラーへ―。地道に腕を磨いてきたプロ10年目が、新境地を開く。