コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》FWシャビエル&金の活躍が勢い生んだ C大阪戦勝利で残留に明るい兆し
2日のホーム戦でC大阪に2―1で逆転勝ちし、残留争いから抜け出す意思をはっきりと示した札幌。この一戦を落とすと、本当にまずい状況になったが、劇的な決勝点といい、明るい兆しが見えている。11日の磐田戦を、良いメンタルで戦えることが大きい。勝ち点3を取れれば、かなり楽になる。
前半は結構苦しみ、失点してもおかしくなかったが、サポーターの声援にも助けられ無失点。後半からFW金とMF青木を投入し、流れを変える策に出たペトロビッチ監督。これが大当たり。相手MF中原の素晴らしいゴールで先制されたが、焦らずに流れを呼び込むプレーができていた。
特にこの日、札幌で初のフル出場となったFWシャビエルがシャドーで起点となっていたのがうれしい誤算? だった。金の同点弾もシャビエルのアーリークロスからだった。クロスの狙いはもう少し前を狙ってのものだったが、後ろへずれた。だが、それを金が難なく軌道修正し、ゴールネットを揺らしてみせた。
前方へフルパワーでスプリントしながら後ろへ流れ、しかも正確にヘディングするのは簡単ではない。マークしていたDF鳥海が、軌道修正できずに滑って転んだのを見れば分かる。金が出場2試合目でゴールできたことは大きい。これからの残り試合でも、金が勢いに乗り、本領を発揮する可能性が出て来た。(本紙評論家)