立命館慶祥〝キタキツネ打線〟復活 打って走って10-0コールド発進
▽秋季全道高校野球支部大会 札幌支部Aブロック1回戦 立命館慶祥10-0札稲雲(6日、札幌円山)
秋の高校野球支部予選が札幌で開幕
札幌支部が開幕し、札幌円山などで1回戦6試合が行われた。立命館慶祥は10―0で札稲雲に六回コールド勝利。この夏社会現象を引き起こした〝きつねダンス〟にあやかり、2001年春の全道4強入りした当時の愛称〝キタキツネ打線〟が復活。2年連続の全道へ好発進した。
走者もベンチも一斉〝キタキツネポーズ〟でチーム一丸
立命館慶祥の〝キタキツネポーズ〟が復活だ。3季通じて初の道大会で勝利、そのまま一気に4強入りして以来、20年の時を経て令和の時代に〝出現〟した。約2年ぶりに指揮を執った横山蔵人監督(61)は、久しぶりの勝利に「気持ちよかった。毎日楽しい日々を送らせてもらっている」と勝利の味をかみしめた。
指揮官は7月までは中等部のコーチ。前回、指揮をしていた2001年当時は、駒大岩見沢のヒグマ打線、鵡川のシシャモ打線、滝川西のゴリラ打線など、打線の愛称がはやっていた。新チーム始動に際して「打って走って点を取ろう」(横山監督)と〝キタキツネポーズ〟で鼓舞した打線復活を目指した。
実質1カ月足らずだが、チームは初戦から掲げた目標を実践した。1死から主将の2番・勝見将左翼手(2年)が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁を決めた。チーム全体の安打数は6本。相手より2本多いだけだったが、ボールをしっかり見極め四球で9度出塁し、盗塁を8度成功させた。さらに相手の失策やバッテリーミスを見逃さず、次々と得点を重ねた。
打者が安打で出塁する度、得点が入る度に、塁上の走者とベンチが一斉に合図。〝キタキツネポーズ〟がたくさん出れば、それだけ打線が好調の証しだ。勝見主将は「最初は恥ずかしかったけど。チーム全体で戦っている。一戦一戦を戦っていくことで、見えてくるものがある。次も初戦のつもりで向かっていきたい」。まずは2年連続5度目の全道切符をつかみ取る。