ファイターズ
2021/09/27 16:42

2戦連続の屈辱16K 鬼門ペイペイでく~るくる

1面合終了と同時にグラウンドに一礼してベンチを去る栗山監督(撮影・桜田史宏)

■日本ハム1-4ソフトバンク(26日、ペイペイドーム)

 鬼門ペイペイでまたも三振の山…。日本ハムは26日、敵地でソフトバンクに1―4で敗れ、今季ワーストタイの16三振を記録した。四回に近藤健介外野手(28)の9号ソロで先制したが、その後の打者が3者連続空振り三振。2点を勝ち越された直後の八回にも3者連続三振を喫するなど、次々とバットが空を切った。このカードは3試合で計42三振。今季116試合終了時点では997個目。1試合平均8・59は、最多1151個をマークした2005年シーズンの8・46を上回る。

 敵地・福岡で、日本ハムの打者のバットがことごとく空を切った。24日の初戦は快勝したが、10三振を奪われると、前日25日は今季ワースト16三振。そしてカード最終戦のこの日も同じく16三振を喫した。3試合の合計は42三振。ソフトバンクバッテリーに翻弄されてしまった。
 得点は近藤の本塁打による1点に終わった。栗山監督は「こういう形で点が取れなかったっていうのは事実なので、しっかり取れるようにやっていきます」と唇をかんだ。
 三振が多いのは、この3連戦に限ったことではない。今季のチーム三振数は12球団最多の「997」を数える。2桁三振を喫した試合も多く、昨季は120試合で26度だったが、今季は116試合終了時点で、すでに45度目だ。
 選手のタイプや状態、相手バッテリーとの兼ね合いなど、三振の要因はいくつもある。中でも今季は経験の浅い選手がスタメン出場することが多く、仕方のない面があるにせよ、バットに当たらなければ何も起こらないのも事実だ。
 「三振が全部いけないわけではない。三振の中身、誰がしてるのかっていうのが問題。ただバットに当てればいいっていう話でもない。もちろん、そこに関してはアナリストたちが一生懸命やってくれている。ダメな部分は改善していく」と、指揮官は言葉を紡いだ。
 必死の継投も実らなかった。七回に井口がリチャードに勝ち越し弾を浴びるなど2失点を喫し、カード負け越しとなった。エース・上沢の快投でカード初戦を取ったが、勢いにつなげることはできなかった。
 残された時間は少ない。あす28日からは3位・楽天との3連戦。巻き返しへ向け、是が非でも白星を積み上げたいカードを迎える。栗山監督は試合前、「まだある。絶対あるんだよ。何かしでかそうよ」と燃えていた。そのきっかけを“杜の都”でつかまなければいけない。(十島功)

 ◆データBOX

《1》1試合16三振は前日25日に続く今季最多タイ。球団ワーストは、2018年10月4日楽天戦で記録した1試合18三振。今季ペイペイドームでの三振は極端に多く、この3試合で42個、前回の3試合でも41個。12試合で136個となっている。
 《2》今季ここまでの三振の数は116試合終了時点で997個。昨季は全120試合で878個だった。球団ワーストは05年(136試合)に記録したシーズン1151個。12球団最多は14年(144試合)西武の1234個。今シーズンの日本ハムの残り試合は、あと27試合となっている。

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