ファイターズ
近藤「まぐれです」 自己最多タイ9号
■日本ハム1-4ソフトバンク(26日、ペイペイドーム)
孤軍奮闘だ。新主砲の近藤が意地を見せた。四回無死から先制のソロ本塁打を放ち、主導権を引き寄せた。2018年に並ぶキャリア最多タイの9号アーチ。白星には結びつかなくても、目の前の1打席に力を尽くす。得点力不足に陥っている打線を必死にけん引している。
技ありの一振りだった。ソフトバンク先発の笠谷と対戦。フルカウントまで持ち込み、すくい上げるようなスイングで内角低めの変化球をさばいた。飛距離十分の打球はファウルゾーンに切れず、右翼ポール際にズドン。「まぐれです。カード最終戦で、先制点が大事になってくる中、最高の形で点を取ることができて良かったです」と謙虚に振り返った。
警戒されながらも、日本ハム打線でただ一人、今カードの3試合全てで安打をマークした。現在、5試合連続安打、4試合連続打点を記録している。上位進出の可能性は低く、置かれた状況は厳しいが、諦めない。打の大黒柱は、最下位に低迷するチームを鼓舞するように貪欲な姿勢を貫いていく。(榎本真之)