ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》先発でも結果出したメネズ 日本で登板重ね新たなスタイル構築
■日本ハム2-10ロッテ(8日、ZOZOマリンスタジアム)
打者に迷い抱かせる投球
投げるたびに内容を充実させてきたメネズ。先発でも結果を示した。ボールは強く、スライダーには強弱をつけられる。ボールを動かすこともでき、フォーシームの縦変化も操れる。
同じ打者と複数回対戦した際にはしっかりと違った引き出しを披露する。アウトコースの変化球を丁寧に突いて抑えたかと思えば、2度目の対戦では初球にいきなりインコースへ。打者に迷いを抱かせる。
来日当初は技巧派の触れ込み。ところが実像は正統派左腕。捕手の要求にしっかりと応えられる。日本の打者との対戦を繰り返すことで新たな自分のスタイルを構築していったのだろう。ハッキリ言って早く次回の登板が見たい。「100球の壁」にどう対処していくか、楽しみだ。
成熟したリリーバー乏しいが成長に期待
試合は接戦から一転、大量点差がついた。日本ハムのウイークポイントが出た。頭数は揃っているが、成熟したリリーバーが乏しい。少々厳しい言い方だが、裏を返せば、伸びしろがあるということだ。大きく飛躍する可能性を秘めた投手は少なくない。
下を向いている暇があるなら、「次に向けてオレは何をすべきか」を考え、前進していってもらいたい。(本紙評論家)