■日本ハム２ー１０ロッテ（８日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

「長いイニングを投げて通用すると分かった」

　来日初先発となったコナー・メネズ投手（２７）が５回ノーヒットの好投で先発テストに合格した。適性を見極めるため抜てきした新庄剛志監督（５０）は「良かった。次も面白そうですよ。次は７回、ノーヒットだったら代わらないでしょ」と絶賛した。

　メネズ本人も「楽しかったですし、自分自身としても先発で長いイニングを投げて通用するっていうのが分かったので、すごく良い登板だったと思います」と満足げ。新庄ビッグボスへ「きょうの出来だったら褒めてもらえるんじゃないかな」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

　一回は先頭打者を味方失策で出すも無失点スタート。二回以降もストレートとスライダーを軸に、相手打線に的を絞らせなかった。救援登板した３日の楽天戦から中４日の登板だったこともあり、「だいたい７５球ぐらいかなっていう話はありました」。無安打無失点を継続したまま、５回７３球で交代となった。

　新庄監督は「５回２失点くらいだったらいいかなぁというイメージはありましたよ。それがノーヒットやった、おい」とうれしい悲鳴。三、四回には四死球で出した走者をけん制でアウトにする場面もあり「向こうは研究しているだろうし、それを利用してクセを出してから、けん制しているんだったら頭が良いと思いますけどね」と褒めたたえた。

　「肉体的にも精神的にも良い準備ができているので、シーズンが終わるまでに何回か先発して良い結果を残せればいいかなと思います」とメネズ。７月に加入した助っ人左腕が、大敗の中で明るい話題をもたらした。