伊藤大海、守護神もいけます!「僕は何でも挑戦したい」10日西武戦先発
抑えもOK! 日本ハムの伊藤大海投手(25)が10日、ベルーナドームで行われる西武戦に先発する。前回登板で今季10勝目をマーク。最多勝も狙える位置につけるが、新庄剛志監督(50)はタイトル獲得の可能性がなくなった時点で、抑えに配置転換する方針を示唆している。道産子右腕は「僕は何でも挑戦したい」ときっぱり。守護神起用に前向きな姿勢を見せた。
ビッグボスのクローザー構想「求められることがあるのは幸せなこと」
チームの勝ち頭を抑えに配置転換する仰天プラン。タイトル争いから脱落したら、という条件付きだが、ビッグボスは本気だ。メディアを通して指揮官の意向を知った伊藤は「(記事を)見ました。求められることがあるのは幸せなこと」と新たな挑戦に意欲を示した。
大学日本代表では抑えを任されたが、プロ入り後は未経験。それでも来季へ向けて適性を探り、可能性を広げようとする新庄監督の考えをポジティブに捉えている。「先発をやるにしても、(抑えでの登板が)経験として自分にとってプラスになる。そうなったら思い切ってやりたい」。貴重な守護神としてのマウンドを、今後の野球人生に生かしていくつもりだ。
自身初の最多勝も射程圏「何とか食らいついていく」
もちろん自身初の最多勝獲得も諦めていない。2日の楽天戦で1カ月ぶりに白星を挙げ、新人から2年連続で10勝に到達。パ・リーグ1位の山本(オリックス)は12勝で、まだまだ射程圏内だ。
「去年は最後の最後で10勝だった。(今年は)その先に挑戦できる。もう1勝、もう2勝、もう3勝と気持ちを切り替えて、何とか食らいついていく」と力を込めた。
まずは10日、強力な西武打線を封じ込め、11勝目を狙う。調整期間はダルビッシュ有(米大リーグ・パドレス)の動画を見直し、前回登板で初めて投げた“ダル流カットボール”を改良。「精度を高めて、割合を増やして投げられたら。そこに注目してもらえたらなと思います」と自信をのぞかせた。
「失うものは何もないので、ただ高みを目指して頑張ります」。先発でも抑えでも、チームのために全力で腕を振るだけだ。