高校野球
札大谷 夏春連続甲子園へ隙なし! 100キロ級一塁手・藤丸が準サイクルの大活躍
▽秋季全道高校野球支部大会 札幌支部Cブロック2回戦 札大谷10-0札琴似工(10日、札幌円山)
残すは本塁打「最後は狙ってました」
札大谷が夏春連続の聖地・甲子園出場へ隙のない戦いぶりを披露した。
夏のスタメン3人が残る中、公式戦初出場の6番・藤丸新大一塁手(2年)が3安打1打点。サイクル達成にリーチをかけた六回の打席では、豪快なスイングも中飛に終わってしまい、「最後は(本塁打を)狙ってました」と照れ笑いした。
実力がありながらも、ケガに悩まされてきた。176センチ、100キロの恵まれた体格だが、昨年秋に左足首の靱帯(じんたい)を断裂。さらに今春には練習試合で帰塁の際に右肩を脱臼し、2度もチームを長期離脱している。船尾隆広監督(51)は「夏も期待していた。当たれば飛ぶし、今は非常にいい状態」と、藤丸の復調に目を細める。
準決勝で対戦する札第一の長峯周汰中堅手(2年)は、札幌東シニア時代のチームメート。「やったるって感じです。一戦一戦しっかりとやっていきたい」。同校で2学年上の兄が果たせなかった夢を弟が実現する。