夏季スポーツ
侍ジャパン・栗山監督「人はもともと成長する力を持っている」高校運動部指導者に熱弁
昨季まで日本ハムを率いた日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(61)が10日、札幌国際大で開かれた「北海道高等学校運動部活動指導者研修会」に出席。約200人の指導者らを前に「育てる~信じる力」をテーマに講演し、「人はもともと成長する力を持っている。生徒に寄り添うことが大切」と訴えた。
生徒への寄り添い方伝授「その子にとって何が正しいことなのか」
小、中、高の教員免許を持つ栗山監督。教育の重要性は重々承知している。道内の指導者に本音で語りかけたかったからこそ、途中から報道陣をシャットアウトした。
〝栗山先生〟は「(指導者は)若い人たちの人生を背負い、向き合う。一つの決断で人生は変わる。難しくて怖い」。さらに「その子にとって何が正しいことなのか。それは環境や時代、状況、体の感覚、ルールで変化する。誰にとって何が正しいことなのかを見極めなくてはいけない」と熱っぽく語った。
講演後には報道陣に対応し、脳内出血で緊急入院した巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督(86)について「ビックリしたし、ショック。まだみんな、長嶋さんから教わりたいことがいっぱいある。(今後も)長く野球界で(けん引役を)続けていってもらいたい」と早期回復を切に願った。