高校野球
とわの森が初の秋全道王手 「うまく抜けてくれた」1年生捕手・出雲崎が同点&中押し打
▽秋季全道高校野球支部大会 札幌支部Bブロック準決勝 とわの森8-3道科学大高(12日、札幌円山)
スタメン6人が1年生 長短12安打でコツコツ得点
札幌支部Bブロック準決勝は、とわの森が8―3で道科学大高に勝利。スタメン6人が1年生の中で、出雲崎紘捕手(1年)が一回に同点適時打を放つなど2安打2打点と活躍。初の秋季全道へ王手をかけた。
1年生軍団のとわの森が、2年連続で代表決定戦に駒を進めた。昨夏、帯農を甲子園に導き、この秋からチームを指揮する前田康晴監督(46)は「この1カ月、選手は頑張ってくれた。相手のミスもあったけど、どういう点の取り方でもいい」と、長短12安打でコツコツと得点を重ねたナインをねぎらった。
扇の要が攻守で躍動した。先制された直後の一回1死三塁。出雲崎は、1―1から外角のスライダーにタイミングを外されたが、「うまく抜けてくれた」と、左前へ同点打。続く1点リードで迎えた三回の1死一塁では、右方向へ適時二塁打。追加点を奪ってゲームの流れをがっちりとつかんだ。
「肩には自信があります」自慢の強肩で盗塁防いだ
今夏、14年ぶりに出場した南北海道大会でベンチ入り。チームは1回戦で敗れたが「先輩たちと一緒にやれて自分の中で少し自信になった」。この秋からスタメンマスクをかぶり、二塁への送球タイムは1秒97。六回2死一塁の場面では強肩発動し、盗塁を阻止。「肩には自信があります」と胸を張った。
2学年上の兄・綾さんは、今夏の旭龍谷のエース。小中までは兄と一緒のチームだったが、「1人でやりたい」と〝自立〟。昨年の体験会で「自分にあっているのかな」と、とわの森への進学を決めた。代表決定戦へ向け「次は東海大札幌高に勝って、全道でも勝ち上がって決勝でいいプレーがしたい」。秋は5度目となる代表決定戦で壁を打ち破り、2季連続の道大会の切符を手に入れる。