カモメの呪縛解けた!先発・上沢が3年ぶりロッテ戦白星「マジでうれしいです」
■日本ハム11-3ロッテ(13日、ZOZOマリンスタジアム)
熱投123球!7回3失点で8勝目
2019年の4月12日に白星を挙げて以来9連敗中だった天敵・ロッテをやっつけた。先発の上沢直之投手(28)が7回123球を投げて6安打3失点で今季8勝目をマーク。「やっと、呪いが解けました。マジでうれしいです。本当にうれしい。大量援護のおかげで勝てました」とホッとした表情を浮かべた。
一回、二回と制球に苦しんで1点ずつ失ったが、「三回からは良い意味で、もう真剣に投げるのやめました。力抜いてストライクゾーンにゆるーく、良い意味で手を抜いて投げようと思いました」。コントロール重視の脱力投法で、エースらしさを取り戻した。
打線爆発16安打11得点「清宮のおかげで勝てました」
清宮が1試合2本塁打で5打点を挙げるなど、味方打線が16安打11得点と強力援護してくれた。「清宮のおかげで勝てました」とペコリ。「アイツはめちゃくちゃ食べるし、食うのが遅い。めっちゃ金かかるんですけど、どこかでおいしいもの食べさせてあげようと思います」と大盤振る舞いすることを約束した。
けがを乗り越え、一家の大黒柱として腕を振っている。7月中旬に右足中指骨折で離脱する直前、第2子となる長男が誕生した。2児のパパとなり「稼がなきゃですね」。骨吸収素材による骨接合手術を受け、予定より早く8月20日のソフトバンク戦でカムバックした。
上沢にとって、家族は大きな存在。「なかなか家に帰れないので、奥さんに負担かけっぱなしですけど、なるべくいる時は育児をできるようにしたい。本当に奥さんサマサマですね」と感謝する。
2年連続の2桁勝利達成へ踏みとどまった。「首の皮一枚つながっているので。狙えるなら狙っていきたいなと思うし、あと2試合しかないので、防御率2点台にして終わりたいなというのは思っています」。3年ぶりにロッテから勝ち星をマーク。負の連鎖を断ち切ったエースに怖いものなんてない。