コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》複数の選手が連動した札幌が目指しているかたちで今季初連勝
磐田に4-0快勝でJ1残留の安全圏に
磐田に4―0と快勝し、今季初の連勝となった11日のホームゲーム。プレーオフ圏の16位福岡との勝ち点差は6ポイントとなった。札幌の残り試合は6試合。逆転可能な勝ち点差は、試合数×1ポイントと言われている。まだ試合数が同じではないチームがあるので油断はできないが、札幌は残留の安全圏に入ったと言っていいだろう。本当はこんな低レベルのことで喜んでいてはいけないのだが…。
ゲームでは磐田のプレスをうまくかいくぐり、主導権を握った。ビルドアップからのくさびをFW興梠やシャドーのFWシャビエルが巧妙に収めたことで攻撃が連動した。2点目の崩しは、複数の選手が連動した札幌が目指しているかたち。2点目以外にも同様の崩しは見られた。
出遅れていたFW小柏にも今季初ゴールが生まれ、良いことずくめのゲームだったが、興梠にゴールがなかったのが残念だった。前半に決定機が2回あったのを逃したのはいただけない。その後も札幌が流れを渡さなかったので良かったが、前半でゲームを決めていなければならなかった。
次節の首位横浜M戦はそううまくはいかないだろう。ただ首位相手でも互角に戦えるメンタル状態にある。やっと本来のプレーを出しつつあるシャビエルが、シャドーでどれだけ起点をつくれるかが大きなポイントだ。(本紙評論家)