途中交代の危機を回避!清宮が2打席連発&キャリア最多5打点大暴れ「僕は打ち続けるしかない」
■日本ハム11-3ロッテ(13日、ZOZOマリンスタジアム)
14号V弾にチームトップ15号 今季4度目の1試合2発
キャリア最多5打点と大暴れだ。清宮幸太郎内野手(23)が四回に決勝の右越え14号2ランを放ち、五回にも2打席連発となる15号3ラン。今季4度目の1試合2本塁打と大当たりだった。
8月3日のソフトバンク戦以来の一発で、途中交代を回避した。二回の第1打席は、相手先発・石川の前に3球三振。新庄監督はベンチで隣にいた杉谷に「(清宮が)次の打席、三振したら用意しておいて」と告げていた。
そして2―2の同点に追いついた直後の四回1死二塁で迎えた第2打席。危機的状況を察知したかのように、石川の2球目を右翼ホームランラグーンに運ぶ勝ち越し弾を放った。「(伝え)聞いてないですけど、拳士さんが準備してたみたいなんで良かったです」と一安心だ。
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ビッグボスから指令もスタイル貫く「長く持って打っちゃった」
さらに五回2死二、三塁で2番手・岩下のフォークボールを右翼席に叩き込んだ。BIGBOSSから指1本分バットを短く持つよう指令を受けていたが「きょう1本目、指を長く持って、2本目も長く持って打っちゃった」。いつものスタイルで結果を残してみせた。
今年でプロ5年目。世代の先頭を突っ走る同学年の活躍が、原動力となっている。昨年の東京五輪の決勝戦。高校時代から親交があるヤクルト・村上が、先制ホームランを放ち、金メダル獲得に貢献した。清宮はテレビ画面越しに、無我夢中で応援。試合後には「最高だった」とLINEでメッセージを送ったという。
「ちょっと前まで高校生で同じ舞台でやっていた同級生が金メダルを取る姿はうらやましいし、ああ早く同じ舞台で戦いたいなってすごく思いました」。その村上はこの日、シーズンの日本選手最多記録に並ぶ55号をマーク。プロ入り後の成績では差をつけられているが、いつも刺激をくれる大きな存在だ。
4位以下が確定した12日の試合後、新庄監督は来季のレギュラー取りへのボーダーラインを「打率2割2分」と定めた。現時点で清宮は、打率.203と厳しい立場に置かれている。「その通りというか、誰が見てもそう思うと思う。僕は打ち続けるしかないというか、自分のスイングをし続けるしかないので。そこなのかなと思います」。ここからはい上がるしかない。