ファイターズ
2022/09/14 00:10

《BIGBOSS VOICE》若き日の糸井に助言「君、野手になった方がいいよ」

■日本ハム11-3ロッテ(13日、ZOZOマリンスタジアム)

 ―(試合後自ら)
 「1打席目。清宮君のあの三振を見て隣に座っていた杉谷君に『次の打席、三振したら用意しておいて』と言ったらホームランを打った。(杉谷が)『俺、いいっすかもう』と言ったから、お疲れと(笑)。そうしたらまた(清宮が)打った。結構そういうとこ、あるんですよね。みんな。でもプロの1軍のピッチャーから16安打11点。取る力はあるんですよ。こうやってリズムに乗れればね。最初、嫌な雰囲気でしたけどね。打線がああいうふうにつながって点を取れば上沢君も乗ってくるし。実力はあるんですよ」

 ―清宮は最近、本塁打が出てなかった。どう見ていたか
 「いつかは出るだろうな、という雰囲気はなかったね(笑)。(バットを)短く持たせて芯に当てる。いい感じのヒットは出ていたから。石井君もメンディー(アルカンタラ)もそう。ちょっと短く持って芯に当たり出したら戻せばいいんですよ。メンディーも(小指)2本分ぐらい上げさせてホームランを打った。感覚さえ戻れば、自分の打ち方にね。あれだけ会心の当たりは最近なかった。短く持ってもこれだけ飛ぶんだ、分からなかったな、というのを思い出させるのが俺たちの役目。首脳陣のアドバイスのポイント。やっぱりみんな、タイミングの取り方とか、バットがこうとか、下半身を使えているかとか。いろいろ考えるから。一つ、短く持ってスイングを当てる。完璧でしたよね」

 ―中島が初めて中堅守備に。事前に守る可能性は伝えていたか
 「うん。練習から言っているし。際どいところを君の足でつかんでくれさえすれば、あとはもうカットに投げたらいいから、ということは練習の時から言っています」

 ―清宮は復調のきっかけになるか
 「いやー、それは分からない。それは分からないです。急に変わるから。急に良くなるからね。めちゃくちゃ難しい。万波君も。びっくりするホームランを打った後、びっくりする三振をするから。あれ、前の打席の君はどこ行ったと(笑)。まあ俺もそのタイプやったからね」

 ―原因はメンタルか
 「メンタルでしょうね。ちょっと分からないです。どのチームでも歯がゆい選手はたくさんいると思うし、それを何とか良い選手にしようと思う。一番のポイントはやっぱり経験させるしかないですよね。これだけだと思います。経験させないまま良いものを求めようとしても、たぶん難しいから。今年は経験させた方じゃないかなと思うんですけどね。あとは自分の力でつかみなさいと。清宮君なんかもう外そうかなと思ったら打って。狙ってんのかな? でも疲れも出てるとは思うんですけどね。良い打ち方をしてのホームラン2本」

 ―日本ハムに在籍していた阪神の糸井が引退
 「メールのやりとりをしました。19年間、プロ野球生活をできたのは俺のおかげだぞと。感謝しろよと。だって俺が、(糸井が)ピッチャーのときにおいでと言って。『君、野手になった方がいいよ』と言って、野手になった。そうなんですよ。(糸井は)『え…、ハイ!』と言って、野手になった。俺の言葉がきっかけでああいう素晴らしい成績を残せた。何かプレゼントをもらわないと。ビッグボスがああいう言葉をかけてくれてと、引退会見の後に感謝のメッセージをくれたので。人間性の素晴らしい子だなと思いました。アピールしているのかなと思いながら。現役復帰とか言わないだろうね(笑)。お疲れさまです」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい