ファイターズ
野手最年長の木村が佐々木朗希から先頭打者弾 剛速球に「振り負けない」一発で今季2号
■日本ハム1-8ロッテ(14日、ZOZOマリンスタジアム)
1番抜てきビッグボスもびっくり「まさかホームランとは」
1番起用に最高の結果で応えた。「1番・右翼」で先発した木村文紀外野手(34)がいきなり見せた。一回、1ボールからロッテの先発・佐々木朗が投じた154キロ直球を完璧に捉えた。中堅方向へ伸びた打球は、そのままバックスクリーン左に着弾。4月17日の対戦で八回完全投球と圧倒されていた若き剛腕に、先頭打者本塁打を見舞った。
「真っすぐに強い」との理由から1番に抜てきした新庄監督も「まさかホームランとは思わなかった。びっくりした」と目を丸くした。木村は「佐々木朗希って言ったら、やっぱり真っすぐなんで。そこに振り負けない」意識で7月13日楽天戦(静岡)以来となる今季2号ソロを放った。
新庄監督からの助言も生きた。打席内で「ちょっとかがんでいる。真っすぐ立った方がバットも出てきやすいよ」との指摘を受けたという。「それを意識して入って、すぐ結果が出てうれしかった。そこは継続的に続けていきたい」と木村。打率は.188と2割に満たないが、持ち前の思い切りの良さと長打力で存在感は示している。野手最年長の背番号36が、若手に負けない姿を見せていく。