Ｂ１レバンガ北海道は１４日、秋田で開催される「ＴＯＨＯＫＵカップ」（１６日～）に向け、札幌市内で公開練習を行った。練習前には昨季リーグ得点王のＰＦ／Ｃショーン・ロング（２９）が契約更新会見を行い、悲願のプレーオフ（ＰＯ）進出と２年連続の得点王を誓った。

佐古ＨＣ、昨シーズン上回る活躍に期待

　昨季の得点王が、歴史を変えるためにレバンガ残留を決断した。初めて２シーズン続けて同一チームでプレーするロングは、「昨季は勝てる試合を落とし、ＰＯに届かなかった。今季はその後悔を取り返す。１度も進出していない歴史を変えたい」と力をこめた。

　残留を決めた理由は二つ。第一は「ヘッドコーチが自分のキャリアでベストのコーチ。この人の下で、またプレーをしたい」と話す。〝恩師〟に指名された佐古賢一ＨＣ（５２）は「光栄です。昨季は難しい面もあったが、コミュニケーション面から変化を感じる。２年目の今が、本当のショーンだと思うし、より期待できる」と目を細めた。

　もう一つはＢリーグの存在。「自分の想像以上にレベルが高く、またここでチャレンジしたいと思った」と言葉も熱い。昨季は１試合平均２５.０得点で、４０得点以上を４度記録する働きだった。「日本は６０試合という長いシーズン。これだけチームの中心でプレーしたのは本当に良い経験」と自身の財産となった。

　得点王に対し「こだわりはないが、得点はコーチ陣に求められていると思う」。ＰＯという忘れ物を取り戻した先には連続得点王というダブルの喜びが待っているはずだ。