男子ゴルフ・ANAオープン 道産子・片岡が首位と4打差好発進「一番優勝したい試合」
■男子ゴルフ・ANAオープン 第1日(15日、北広島・札幌GC輪厚コース、7063ヤード=パー72)
新型ドライバーとの相性好感触
男女通じて、今季の道内開催最終戦が開幕した。江別出身の片岡尚之(24、フリー)は4バーディー、ノーボギーの68。今週から契約プロに支給された新型ドライバーとの相性が好感触で、首位と4打差、19位タイにつけた。幕別町出身の植竹勇太(26、セガサミーHD)も5バーディー、1ボギーの68。上位進出へ、16日の予選最終日に臨む。
得意のアイアンショットも冴えた
片岡の新兵器が火を噴いた。3アンダーで迎えた9番・541ヤードのパー5。第1打のドライバーは308ヤードのビッグドライブ。1人だけ2オンに成功すると、楽々バーディー。新たな相棒は「めっちゃいいです。調子自体は悪くないんだなと確認できた。明日から楽しみ」と、さらに上位を追いかける。
アイアンショットも冴えた。後半の5番・520ヤード、右へ大きく曲がる打ち上げのパー5。第1打をコーナー内側のあごの高いバンカーへ打ち込んだが、片岡が手にしたクラブは3番アイアン。バンカーから勢いよく飛び出した打球は、コース左上空から右へ曲がりながらグリーン手前のラフに着弾。3オン1パットで難なくバーディー。「ああいうの得意なんすよ。普通は狙わないと思うんですけどね」と、涼しげに振り返った。
2週前のフジサンケイクラシックでは、初日64で首位に立ったが、花粉症を発症。「この時期でなるのは初めてで、集中できなかった」と、日を追うごとに順位を落とした。「今週もあるんですよ。鼻つまってやばいんですけど、きょう薬を飲み忘れちゃって。日に日にひどくなってくる」と、苦笑い。万全を期して2日目以降に備える。
昨季プロ初勝利も、今季は8月の国内メジャー・日本プロ選手権2位が最高。「優勝したいのはどの試合もそうなんですけど、一番優勝したい試合。すごいドラマが生まれるコースなので、ここで勝てたらうれしい」。片岡が初の道勢優勝で、今季の道内最終戦を締めくくる。