函西・近藤 大会通算打率は驚異の10割!36年ぶり秋全道へ王手
▽秋季全道高校野球支部大会 函館支部Aブロック準決勝 函西10-3江差(16日、函館オーシャン)
4支部8試合が行われた。函館支部Aブロックは、函西が10―3で江差を八回コールドゲームで下し、秋は36年ぶりの全道出場に王手をかけた。1回戦で4打数4安打3打点と活躍した近藤敬斗投手(2年)が、9番から2番に抜てき。3安打1打点2犠打と、大会通算打率は実に10割。投げても先発で4回1失点と投打に冴えわたった。
2000年夏以来の2戦連続コールド勝ち
函西が2000年夏以来となる2試合連続コールド勝利で、札幌行きの切符にあと1勝とした。高橋英典監督(52)は「これまで、なかなか結果に結びついていなかったが、人数も技術も高かった子たちで、期待していた」と、夏を経験した選手が多く残る新チームの戦いぶりに目を細めた。
公式戦初の2番で先発出場した、10割男・近藤が打線をけん引した。一回無死一塁の場面で、投犠で好機を拡大し先制につなげると、二回1死一、二塁から左前に適時打。その後も犠打と安打を量産。3打数3安打1打点2犠打と存在感を見せつけた。
函商との1回戦では、9番・遊撃手でチーム最多の4安打3打点。1年秋から登板しており、これまでは負担の少ない9番だった。近藤は「前の試合で4安打して、自分におごりがあったんじゃないかと打席に集中した。きょうは先発で疲れてないか心配だったけど、自分で流れをつくれて良かった」と、笑みを浮かべた。2番を任せた指揮官も「神がかっている感じ」と、犠打も難なくこなす近藤を褒めちぎった。
2年前代決で敗退した兄の悔しさ晴らす
兄の悔しさを晴らす。三つ上の結斗さんに対し「唯一、尊敬できる存在」と、言い切る。2年前、七飯のエース右腕として、大野農業・八雲との連合チームで出場。2戦連続完投勝利で代表決定戦に進んだが、道大会にはあと一歩届かなかった。「ここまで来たら全道へ行きたい。みんなもそう。もう一回気持ちを入れ直して戦いたい」。投打の大黒柱、背番号6がチームを大舞台に導く。