冬季スポーツ
元スマイルジャパン・米山さん 母校、道文教大健康栄養学科助教に就任「経験、学生や選手に還元」
女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」でソチ、平昌、北京五輪に出場し3月に引退した米山知奈(はるな)さん(31)が、道文教大の人間科学部健康栄養学科助教に1日付で就任。13日に記者会見を行い、同大に新設された「女子アイスホッケー支援部」で、自らの経験や栄養学を通じて後進を育てていくことを表明した。
7月に「女子アイスホッケー支援部」発足
教育者として、母校とアイスホッケー界へ貢献することを選んだ。「自分の経験や栄養に関することを学生や選手に還元していけたらと思います」と意欲を語った。
引退後は競技に関わる新たな道を探っていた。同大にはスマイルジャパンFW志賀紅音(4年)を始め、女子国内リーグ所属選手が11人在籍している。アイスホッケー部はないが、彼女たちを栄養指導やトレーニング、リハビリテーションなどでサポートする「女子アイスホッケー支援部」が7月に発足したこともきっかけになり就任した。
同大4年時の2014年2月に管理栄養士の資格を取得。「フィジカルコンタクトが強く体重管理が非常に大切なスポーツ。試合が続くと体重が落ちるので、そういう時に知識が役立ちました」。五輪など世界を転戦し肌で感じた栄養学は学生たちにも役立つはず。支援部部長の大森圭副学長は「オリンピアンの米山さんが加わってくれるのは、本学の学生にとって憧れの先輩ですし、本当に力になります」と期待する。
本年度は授業を受け持たず支援部を通じた指導に専念する。同じく引退した元スマイルジャパン主将の大沢ちほとは同期。札幌を拠点に活動している大沢とは形は違いながらも競技普及を目指す思いは一緒。現在も連絡を取り合い「何か一緒にやれればいいね」と話しているという。同大のみならず北海道女子アイスホッケー界が活発化していきそうだ。