コンサドーレ
2021/09/29 12:46

≪平川弘のCool Eye≫ もっと泥臭くゴールを狙え! ホーム4戦連続完封負け 

26日の広島戦の前半、金子はゴールチャンスを生かせず、肩を落とす(撮影・小田岳史)

 前節から広島は中3日で札幌は中7日でのゲーム。当然札幌の方がコンディション的にも有利でしかもホームだった。それを考えると運動量や球際の激しさで、もっと相手を上回らなければならなかった。選手の動きは悪くはなかったが、たたみかける勢いみたいなものがほしかった。
 ホームで4試合連続完封負け。ちょっと重症である。欧州や南米のサポーターだったら、ちょっとした騒ぎになっていてもおかしくない。チャンスをつくりながらも得点できない症候群がまたも顔を出した。
 どうしたら点が取れるのだろうか。金子がオフサイドでゴールを取り消されたが、2列目から裏へ飛び出す動きはもっと増やしたい。それが3人目の動きになっていればもっといい。3人目の動きで飛び出すのであれば、オフサイドにかかる確率は低く、相手DFも捕まえずらい。
 ポゼッションしながら、引いた相手を崩すのは大変な作業だ。そこの精度を高めていくのが札幌のアイデンティティーなのだろうが、今は少しサッカーがきれい過ぎるのでは? 相手のボールをかっさらって泥臭くゴールにねじ込むとか、攻守の切り替えをもっと意識することも必要だ。
 そんなにいつもきれいなゴールは生まれるものではない。崩しのアイデアを持ってチャレンジすることは大事だが、それだけに固執する必要はない。バランスが大事だと思う。(本紙評論家)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい