ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》ポンセは信頼を勝ち得るために、引き出しの多さを示すべし
■日本ハム4-7ロッテ(18日、札幌ドーム)
序盤から重い試合展開となってしまった。要因の一つは先発のポンセ。試合前のブルペンでは状態が良かったのだろう。プレーボールから力任せの投球に終始していた。捕手のサインに首を振ってパワーボール。そういうシーンが多く目に映った。
ボールに力がある時こそ、スライダーを低めに集めるなど、バッターの目線を追いかけさせるべきだ。さらに動く球、ツーシームで芯に当てさせる確率を減らす。そうしてノーヒットノーランを達成したはずだ。相手打者もプロ。力任せだけでは捉えられてしまう。
ポンセは現時点でも、先発として十分に試合を任せられるだけの力を持っている。さらに揺るぎない信頼を勝ち得るためには「こういうポンセもいるぞ」と引き出しの多さを披露していく必要がある。
この日の敗戦でリーグ最下位が確定した。それも、BIGBOSSがシーズン前から「トライアウト」と口にしていた通り想定内。ただ、反省や課題をどう生かしていくか。
残る9試合は選手にとって、来季への「スーパーアピール合戦」の場となる。毎日、監督の下に足を運んで「俺を出してくれ!」と直訴するぐらいの積極性を見せてもらいたい。(本紙評論家)