■日本ハム４－０ロッテ（１９日、札幌ドーム）

お立ち台できつねダンス披露？「疲れていたので、やめました」

　きつねダンスＤＡＹの主役は譲れない。先発した加藤貴之投手（３０）は、まるで踊るようにマウンドで躍動し、今季２度目の完封勝利でキャリアハイに並ぶ７勝目を飾った。

　ユーチューブで、わが道を行く独特なきつねダンス動画を公開している。ヒーローインタビューで生披露する計画もあったが「ちょっと疲れていたので、やめました」と断念。それでも、恒例の中継カメラへのサインに「コンコン」と記し〝らしさ〟を見せつけた。

　九回は志願の続投だった。八回２死一、三塁のピンチをしのぎ「変なスイッチが入った。投げたいな、という気持ちになった」と奮起。普段は降板のタイミングを首脳陣に任せているが、この日は加藤投手コーチに「どうする？」と聞かれ、「投げさせてください」と意思表示した。

自身出演のダンス動画「もうちょい見てほしい」

　９回を１２３球で投げきり、６安打無四球の完璧な内容。今季の投球回数を１３９回２／３とし、シーズン規定投球回（１４３回）にあと３回１／３まで迫った。防御率はパ・リーグ２位の２.００。ユーチューブ動画は「まだバズっていないので、もうちょい見てほしいです」と笑ったが、本業での活躍は止まりそうにない。