コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》4度目の前十字靱帯断裂…深井のために良いゲームを
MF深井がまた膝の大けがを負った。前十字靱帯(じんたい)断裂といえば、一度でも選手生命に関わる。それが4度目というのだから、もう言葉が出てこない。
経験のない者が安易に頑張れ、と言うことはできない。想像を絶する苦しみを乗り越えてきた深井は強じんなメンタルを持っていると思う。復帰に向け、前向きにコツコツ進んでほしい。そしてチームメートはサッカーができる喜びを感じ、深井のためにも良いゲームを見せてもらいたい。
首位・横浜Mとの一戦。FW興梠はベンチスタートでFWシャビエルを0トップで使ってきた。シャビエルの最近の好調さをペトロビッチ監督が買ったのだろう。MF青木とFW小柏をシャドーに据えて機動力で対抗した。
右サイドからMF金子が仕掛けて左サイドに展開。MFルーカス、青木がフィニッシュするというシーンが多く見られた。ウイングバックが高い位置でプレーできていた証拠だ。球際での攻防も負けていなかった。しっかり体を張ったからこそ、後半の「幸運」が訪れた。
VAR審議によってFW・Aロペスの得点が取り消された。クリアした金子が相手選手に踏まれたことが認められた。私がレフェリーなら、ゴール判定。その後の状況に影響を与えていないし、ゴール前ではよくあること。だが、金子が必死に体を張ったことで判定が覆った。この幸運、勝ち点1を次の川崎戦につなげてほしい。
(本紙評論家)