札幌・スパチョークVS川崎・チャナティップ 試合直前特別〝タイ談〟
10月1日川崎戦で初〝タイ戦〟
北海道コンサドーレ札幌のMFスパチョーク・サラチャート(24)と、今季から川崎に移籍した前札幌のMFチャナティップ・ソングラシン(28)が、オンライン取材に応じ10月1日の札幌対川崎戦(札幌厚別公園競技場)に向けそれぞれ意気込みなどを語った。
以下Q&A
ー10月1日 初の対戦。どう感じている?
チャナティップ(以下チャナ) 「スパチョークに会えることを楽しみにしている。札幌のチーム、サポーターにも会えることを幸せに思う。タイ人同士で戦えるのを楽しみしている」
ー2人は普段、会話はする?
チャナ「最近のアシストした試合で「おめでとう」とメッセージを送った」
スパチョーク(以下スパ)「最近2人ともJリーグの状況はよくなかったのでお互い励ましのメッセージは送っていた」
ー札幌で久しぶりに会うが
スパ「タイダービーの時、いつも見ていた。試合で会えるのはうれしいし、楽しみ。ユニホーム交換をしたいと思っている」
ー会う日に向けて意気込みを
スパ「札幌も川崎どちらもサポーターが多いので楽しみにしている。タイ人同士で会えるのも楽しみ。激しい試合になるとは思うけど」
チャナ「スパチョークも言っていたが、ユニホーム交換を楽しみにしている。日本のピッチで戦えることを誇りに思っている。タイ人として誇りを持ちながら戦いたい。札幌は僕の原点。一緒にプレーしていた仲間たちとは正々堂々と激しいプレーをしたい。ピッチ外ではお互い兄弟のように接したい。(札幌のフロントなど)支えてくれた人たちに会えることも楽しみにしている」
ー新しい環境で迎えた今シーズン。2人の状況は?
スパ「最初の課題はパスのスピードがみんなより弱いことだったが、日々の練習で成長はしている。短い時間での試合出場だが、もっと出られるようにする」
チャナ「川崎に加入して環境やメンバーも変わって挑戦という意味では楽しんでいる。チームは良いときも悪いときもある。シーズンは終盤を迎えているが、ここ数試合は出場機会も少なく、良いパフォーマンスができていない。川崎は目標が高く、チャンピオンを狙っている。チャンピオンになったらどういう気持ちになるのか体感したい」
ーJリーグでタイ人が活躍する意味とは?
スパ「Jリーグに来てから全てが自分の成長になっている。(日本人選手は)タイ人より強度があって、チームの競争力もある。タイ代表にも影響していくと思う」
チャナ「川崎に加入してから日本代表の選手とプレーできている。勉強になっている。日本で学んだサッカーに対する意識、勝利に対する貪欲さをタイ人選手たちに見せたい。それがタイのサッカーの底上げになる。タイ人も実力は劣ってないが、サッカーに対する意識などはまだ足りない部分もある。タイの選手たちに教えていきたいと思っている」
ースパのプレーについて
チャナ「スパの出場時間が少ないなかでも結果を出している。課題はあるかと思うが、クリアできているようにも見える。自分が今やっていることを続けてほしい。良い物をもっているので自分らしいサッカーをやってほしい。札幌は良い選手を取ったなと思う」
ーチャナのプレーについて
スパ「これからももっと高いレベルにいくと思うし、いつかタイのレジェンドになる選手だと思う。札幌に来るときに相談に乗ってくれた。いい先輩だと思っている」
ーファンに向けて日本語でひとこと
チャナ「なまら、ありがとう」
スパ「応援してください」
Jリーグで2人揃っての試合になれば国内はもちろん、タイでも話題になること間違いなしだ。
21日時点で札幌は勝ち点35で11位。川崎は勝ち点54で2位とV争いの真っただ中。札幌は20年11月3日以来、川崎戦未勝利で現在リーグ戦3連敗中。タイ人同士も火花を散らす一戦で、ほほ笑むのはどちらか。期待と注目が集まる。