ファイターズ
2022/09/22 06:00

高卒ルーキー3人衆が9月25日の札幌ドーム楽天戦で1軍デビュー

右からドラフト1位の達、同5位の畔柳、同7位の松浦

 黄金ルーキーが1軍デビューだ! 日本ハムのドラフト1位・達孝太投手(18)、同5位・畔柳亨丞投手(19)、同7位・松浦慶斗投手(19)が、25日の楽天戦(札幌ドーム)でプロ初登板することが分かった。かねて新庄剛志監督(50)は、支配下選手全員を1度は1軍戦に出場させると発言。未来を担う高卒新人トリオが、本拠地のマウンドでいよいよベールを脱ぐ。

BIGBOSSの公約実行

 ビッグボス期待の高卒ルーキー3人衆が、揃って1軍デビューを果たすことになりそうだ。シーズン最終盤に入り、25日のホームゲームで待ちに待ったプロ初登板の機会が巡ってきた。

ドラ1・達は先発予定 最速150キロの大型右腕

 先発を託される見込みなのが、ドラ1右腕の達だ。ここまで2軍では12試合に登板して、0勝3敗、防御率5.68。直近では17日のイースタン・リーグ、西武戦(牛久)で今季6度目の先発に臨み、3回を1安打1失点(自責0)だった。

 7月のフレッシュ球宴では、テレビインタビューで新庄監督へのアピールを促され「ぜひ1軍で使ってください」と物おじしない強心臓ぶりを発揮。指揮官が今季の開幕投手について「本当は達君でいきたかった」と話すなど、将来のエース候補とされている。

ドラ5・畔柳 空振り取れる力強い直球武器

 ドラフト5位・畔柳は、2軍で主に中継ぎ起用され13試合に登板。1勝1敗1セーブ、防御率3.21の成績を残している。達と同じ右投げだがタイプが異なり、空振りを取れる力強い直球が武器。マウンドさばきに優れ、リリーフとしての適性も十分にある。

宮城生まれ旭川育ちのドラ7・松浦は凱旋登板

 両右腕が4月に実戦デビューしたのに対し、同7位左腕の松浦は上半身のコンディション不良で出遅れ。8月17日の2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)で実戦初登板を果たし、1回2失点だったものの自己最速タイの150キロをマークした。

 宮城・石巻市で生まれ、旭川市で育った。旭川大雪ボーイズに所属していた中学3年時には、札幌ドームで行われた「ファイターズベースボールチャンピオンシップU15」で優勝。今季がラストイヤーとなる本拠地・札幌ドームでの凱旋登板を目標にしてきた。

 今季の支配下ルーキーは、ドラフト8位・北山が開幕投手を務め、同3位・水野は開幕戦に先発出場。同6位・長谷川威は開幕2戦目でプロ初登板を果たし、同9位・上川畑は遊撃の定位置を掴みそうな勢いだ。高卒野手組も同2位・有薗が6月、同4位・阪口は7月と、シーズン前半戦に1軍昇格を経験した。

 ここまで2軍で鍛錬を積んできた3投手が、どんなピッチングを見せてくれるのか―。注目が集まる一戦のプレーボールは25日午後6時だ。

■プロフィール

 達 孝太 (たつ・こうた) 2004年3月27日生まれ、大阪府出身。右投げ右打ち。天理高の投手として昨春の甲子園ではそれまでの自己最速148キロをマークするなど、チームを4強に導いた。194センチの恵まれた体格から投げ下ろす右の本格派。角度と伸びのある快速球が武器で、現在はMAX150キロ。スケール感、将来性ともに魅力抜群。類いまれなポテンシャルを秘め、先発投手陣の大黒柱になりうる大器だ。194センチ、94キロ。

 畔柳 亨丞 (くろやなぎ・きょうすけ) 2003年5月3日生まれ、愛知県出身。右投げ右打ち。150キロ超の速球を投げ込み、中京大中京高のエースとして昨春の甲子園で好投し、存在感を高めた。球威、キレともに世代トップクラスで伸びしろは十分。また、けん制やクイックの能力も優れており、今後の成長が楽しみな本格派だ。180センチ、85キロ。

 松浦 慶斗(まつうら・けいと) 2003年7月1日、宮城・石巻市生まれ。左投げ左打ち。旭川新富小6年時にファイターズジュニアに選出。旭明星中3年時に旭川大雪ボーイズで全国8強。大阪桐蔭高では1年秋に背番号15でベンチ入り。2年時に150キロをマーク。186センチ、95キロ。

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