■Ｂリーグ・プレシーズンゲーム　レバンガ北海道８２－８７ＦＥ名古屋（２３日、札幌・北海きたえーる）

　レバンガ北海道は、開幕前最後のプレシーズンゲーム２連戦の初戦を行い、逆転負けを喫した。序盤はセットオフェンスから良い流れを作り、４８―３５とリードして折り返したが、第３クオーター（Ｑ）に相手ディフェンスのプレッシャーが増すと主導権を逸失。一気に逆転を許した。２４日もＦＥ名古屋と戦う。

第３Ｑに守備崩壊３１失点　佐古ＨＣ「ちぐはぐしているのが否めない」

　悪い流れを自力で断ち切れなかった。相手の守備が、高い位置から圧力を掛けはじめると、前半の攻撃力がうそのように失速。コントロールを失い、ミスからターンオーバーを連発。第２Ｑを終え１３点リードも、３Ｑ残り２分を切った所で逆転を許す。わずか１０分で３１失点と守備も崩壊した。

　今季は、堅守からの早い切り替え、攻撃で得点を奪うスタイルを目指し、練習も守備戦術の確認に時間を費やしてきた。しかし、理解度に差が生じ、選手間の連係が「ちぐはぐしているのが否めない」（佐古ＨＣ）状況。ＰＦモータムも「相手守備のプレッシャーが強くなり、パニックになった」と、チームとしての経験値不足を露呈した。

　一方で収穫も。序盤は新たに導入したセットオフェンスでリズムの良い攻撃を繰り広げ、３点シュート成功率も５０％を記録。昨季はＰＦ／Ｃロング頼みだったオフェンスの幅も広がった。きょう行われる開幕前最後の実戦で課題を洗い出し、急ピッチで仕上げる。

新加入のＰＦモータムがチーム最多２５得点　家族の前で大活躍

　今季加入のＰＦモータムが、最愛の家族の前で大爆発した。ホームでの実戦に先発すると、チーム最多となる２５得点の活躍。試合後のインタビューで「今日は妻も子供も会場に足を運んでいる。一緒に日本に来ることが出来て喜んでいる」と、家族の存在が原動力になっている。この日は、３点シュートも６本中５本を決めた。「準備はしてきた。打つチャンスがあれば決める自信はある。コンディションは出来上がっている」。開幕へ準備万端だ。